開幕から無傷の4連勝スタートを切ったアーセナル。指揮官のミケル・アルテタには贅沢な悩みが生まれていることだろう。
この4試合を振り返ると、前線の四銃士は固定されている。最前線のガブリエウ・ジェズス、2列目右にブカヨ・サカ、中央にマルティン・ウーデゴー、左にガブリエウ・マルティネッリだ。このうちサカを除く3人は複数得点を決めており、いずれも絶好調だ。ウーデゴーはチームのリーダーとなり、今季はマルティネッリもすでに2ゴールと確かな成長を見せている。
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スミス・ロウは昨季リーグ戦10ゴールを挙げている
しかし、恐ろしいのはベンチにエミール・スミス・ロウが控えていることだ。昨季リーグ戦で10ゴールを決めたスミス・ロウもイングランド代表入りを狙える実力者との評価を得ているが、今季は開幕4試合で22分間しか出番が与えられていない。ポジション的にはウーデゴー、マルティネッリがライバルとなるが、今は両者の方がスミス・ロウより高い評価を得ている。
さらにベンチには今夏FCポルトから獲得したファビオ・ビエイラがいる。昨季ポルトガル国内リーグで6ゴール14アシストの成績を残した22歳のビエイラは一列低い位置でもプレイできる選手ではあるが、ポルトでは攻撃的MFや左のサイドハーフに入る機会が多かった。アシスト数が示す通り、チャンスメイクの部分で力を発揮できる選手だ。しかし、ウーデゴーらが好調なためにまだアーセナルでは出番がない。
今後はヨーロッパリーグなどカップ戦も始まるため、アルテタもローテーションしていくだろう。今出番が限られている選手にもチャンスが与えられるはずで、そこからポジション争いが本格的に激化するだろう。その競争は若い選手たちに刺激を与え、さらなる成長に繋がるはずだ。