学校では授業中も足元にボールを置いて転がし、家ではボールを抱えて寝ることもあった――。
小学生時代から東京ヴェルディで育ってきた中島翔哉は、いかにもサッカー小僧というエピソードで溢れている。
そんな中島が今、サッカー選手であること以上に大切にしているのは、家族全員が幸せであることだ。
「自分にとって家族は一番大切で、すべてというか、何よりも一番優先します」
2017年8月、FC東京からポルトガルのポルティモネンセSCへの期限付き移籍が決まる直前に、学生時代に出会った女性と結婚した。’19年8月には第1子となる長女を授かった。
「妻と出会ってから相当変わったと思います。出会う前はもっとわがままで、学校でもいたずらばかり、文句ばかり言ってました(苦笑)。そんな僕に妻はアドバイスというか、届くように言ってくれて。少しずつ大人になってきた、のかな?」
中島はそう言ってとびきりの笑顔を見せる。
「妻と娘と一緒にいる時間が何よりの幸せですね。人間の体って、好きな人のことを思い浮かべると、状態が良くなるそうです。それに、私生活の状態って、プレーに出るんですよ。だから、妻と娘が日本に帰国している時期のプレーは、だいたいダメでした(苦笑)」
家族全員が幸せであることが、何よりも大事――。それが中島にとって最優先すべき価値観だから、未知なる病原体が蔓延した時期に迫られた決断の答えは、一択だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dad2df9f41e80a43528cfa93e1cf4fcb97d113e3
サッカー選手であること以上に大切にしていること
中島が当時所属していたFCポルトの再開初戦はアウェイのFCファマリカン戦。しかし、ピッチに中島の姿はなかった。当時の報道によると、5月中旬に体調を崩した夫人を看病するために、中島はチームの練習から離脱。自宅でトレーニングを積みながら、夫人に付き添っている、ということだった。果たして、実際には何があったのか。
「あの頃、コロナウイルス自体がどんなものか分からなかったし、罹った場合の特効薬もなかった。妻は喘息を持っているし、昔、肺炎で命が危険になったこともあって。コロナ禍の初期は肺炎になって亡くなる方もいたし、娘もまだ小さかったので。ただ、チームの活動が再開して1週間くらいは練習に行ったんですよ」
中島は「あまり悪い感じに書いてほしくないんですけど」と断ったうえで、話を続けた。
「ポルトも最初のうちはグループ分けをして練習していたんですけど、他のチームがまだ少人数でやっている時期に、ポルトはもう全員で練習するようになって。ロッカールームも一応、2部屋に分けていたけれど、ソーシャルディスタンスが取れているようには思えなかった。ちょうど妻が体調を崩していたので、もし僕がコロナに感染してしまったら、家族を危険に晒してしまう。妻や娘が苦しむ姿は見たくないですし、それなら大丈夫だと思えるようになってから行こうと思って」
中島がチームの全体練習を休み始めた頃、代理人を交えて強化部長やドクターとオンラインで話し合う場が持たれたが、納得のいく説明は得られなかった。
「ドクターは『99.9%大丈夫だ』と言ったんですけど、『自分の家族がコロナに罹ったとき、同じことが言えますか』と聞いたら黙ってしまったので、ちょっと信用できないなと思って。そうしたら実際、その後ポルトでクラスターが発生した。僕は練習場でひとりトレーニングを続けていたんですけど、フィジカルコーチが付き添ってくれて、彼にはすごく感謝しています。練習に参加しなかったことでチーム内での立場は下がってしまいましたけど、後悔はないです。そこから日本代表も外れるようになりましたけど、自分に実力があって、代表チームに必要とされれば、呼ばれるはずなので」
真剣な眼差しをした中島は、当時の心境と自身の信念を丁寧に説明した。
翌20-21シーズン、ポルトでシーズンをスタートさせた中島は、’21年1月にUAEのアル・アインに加入したものの、実戦復帰まで8ヵ月を要する大怪我を負った。21-22シーズンは古巣であるポルティモネンセに再加入し、復活への足がかりを掴んだ。現在は所有元のポルトに戻っているが、新天地に旅立つのはほぼ間違いないだろう。ワールドカップイヤーとなる22-23シーズンは果たして、どこでプレーすることになるのか。
かつては「欧州のメガクラブでプレーして、欧州チャンピオンズリーグで優勝する」といった夢を抱いていたが、今は明確に思い描くリーグはない。
「強いて言うなら、子育てにいい国のリーグですね(笑)。治安はもちろん大事。今のところ、日本に帰るつもりはないです。子どもにとってはヨーロッパのほうがいいかなって。言葉を覚えられるし、広い視野を持てるようになるし、伸び伸び育ってくれそうなので」
8月23日には28歳となり、サッカー選手としては最も脂の乗った時期を迎える。プレーヤーとしてどんなことを追求していきたいのだろうか。
「サッカー選手としては、もうおじさんなので(苦笑)。毎年、年を取っていくので、頭が硬くならないようにしたいですね。固定観念を取っ払っていけるようにしたい。ピッチでは、1試合1試合ベストのパフォーマンスを出して、1日1日成長したい。難しいと思うんですけど、それはやりたいと思います。もっともっとサッカーがうまくなって、自分にしかできないようなプレーを常に出せるようになりたいですね」
東京ヴェルディジュニアに所属していた小学生の頃、中島はコーチからあるDVDをプレゼントされた。そのDVDに収められていたのは、ブラジルの至宝、ロナウジーニョのプレー集だった。
映像の中のロナウジーニョはボールを意のままにコントロールし、相手をあざむき、観客を大いに沸かせていた。そして何より、笑顔を絶やさず誰よりもサッカーを楽しんでいた。
いつか自分も、こんな選手になりたい――。
子どもの頃に思い描いた理想の姿を、中島はこれからも追い求めていくのだろう。
インタビューがひととおり終わって雑談していると、中島は思い出したように「あ、サッカーではないですけど、今の目標ならありますよ」と言って、こう続けた。
「妻も僕も娘もキンプリ(King & Prince)が好きなんです。一番好きなのが髙橋海人で、2番目が平野紫耀。妻と娘はライブに行っていて、僕だけ行けてない。だから、キンプリのライブに行ったり、キンプリのメンバーに会うことが今の目標です」
そうして中島は、このインタビュー中に何度か見せた、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。
コメント
ポルトガルって微妙だよな
中島にあってたのはポルティモネンセであってポルトガルリーグではないわな
ロシアや東欧、変な南欧はダメだな
ドイツ2部やオランダ、ベルギー、スイスあたりから主要国リーグ目指さないと
自分が納得できてるならそれが1番イイね
セレブみたいな生活するならともかくとして、家族連れなら北ヨーロッパよな。
味噌カツ屋を営む宮市コピペを思い出したわ
事情があってポルトで序列が下がったのは仕方ない、ただあんだけ世話になった中島をサクッと切りやがった森保はマジでない
低調だから呼ばなかったとしてもそしたら南野呼ぶなよって話になる
それくらい中島のチームだった
※6
誰誰のチームとかもうないぐらいレベルは上がった。それでも足りないが。二次予選のままのサッカーなら敗退してた。それに呼ばれなくなったのは怪我のせいで、復活時期のパフォーマンス見てもリバプールでの南野よりどうという話でもないわけで 言い掛かり
まあこういう人もいるわな
代表にまで選ばれたサッカー選手としては異質かもしれないが
ぶっちゃけポルトでのコロナ騒動は単身赴任以外の人は仕方のない面の方が大きいと思う。だがしかしアル・ドゥハイルSC経由した闇は今にまで影響してるわけで、皆が真相を知りたいのが多分そっち。
これから何十年も一緒に生きていく大事な家族の命のためなら仕方ない
中東送りはポルティモネンセの問題で、中島はこの通り独特の価値観で生きてる人なので丸め込まれただけでしょ。資金洗浄の疑いで警察の捜査が入るようなクラブに関わってしまったのが失敗・・・というかそんなヤツらがクラブ経営してる欧州サッカーの闇よ。セルビアの浅野みたいに食い物される前に逃げないとなぁ。。
目標が流石に笑った。新BIG3のインタビューから独特で変わってなく中島らしいな。
サッカー小僧が何より大好きだったサッカーより大切なものを得たなんて素敵じゃないか
そんなコロナが心配だったら一時的に別居すればいいだけだった
人それぞれプライオリティがあるから、中島にとってサッカーはそんなでもなかったのだろう
>>9
そんなもん悪名高いテオ案件だから
で結論出るだろ
代理人とポルティモネンセスタートの時点で察して
こんなに自分の事しか考えない選手は日本人だと珍しいよね
ブラジル人みたいだわ
>子どもにとってはヨーロッパのほうがいいかなって。言葉を覚えられるし、広い視野を持てるようになるし、伸び伸び育ってくれそうなので
固定観念では?
>>11
丸め込まれたっつーかポルト行きまでは
はじめから決まってただろう
中島に選択権なんてないし
利用されただけですな
それぞれの人生だし、中嶋の好きなやり方でよいんじゃない?
ただ、野心無ければ応援したく無いだけだし、後の人生は楽しんでもらえればいいかなー?
持病あって当時体調崩してた嫁と別居ってどんな発想だよ
代理人を変えない限り、なんか応援出来ないなぁ。
基礎疾患のある妻がコロナを気にするのはわかるが、せっかく母国の日本が(海外はもうかなり検査をやめてるから今は可視化されてる感染者は日本のが多いが)常に圧倒的にガチで対策してるんだから、返せばよかった。母国なんだから、じゅうぶんな金を送れば妻も子も何も問題なく生活できた。あるいはポルトガルに残すとしても、チームで序列を上げるだけで自分がもう一つ隔離用のマンション借りるくらいの収入アップは見込めた。
まぁ彼自身の人生だから最終的には彼が決めることだが、客観的には、サッカー以外に才能があるならともかく普通の選手が家族のことを思うなら選手として稼げる年のうちにサッカーに打ち込むほうがベター。
>>14
まさにそれ、ホテル通いの選手とかもいた中での中島の嫌よ嫌よ離れたくないだからこれだけ揉めた訳で
母国の日本ではなく異国での海外生活+コロナ
こう考えただけでもある意味、恐ろしものがあるのは確か
現時点で本職のサッカー選手としては全盛期ほど上手くやれてないかもしれないが
サッカー人生が終わった後も続いていく家族とのこと考えたうえでの行動ならしゃーないな
当時のインタビューでもほとんど同じ内容言ってたけどそん時はえらい叩かれてたな
選択自体を間違ってるとも思わないし責める気もないけど今更忌憚なく何でも言える母国メディア相手に説明してもな
リアタイで何度もクラブに質問を送ってた現地メディアなりSNSなりで言わなかったのはファンに対して失礼だよ
コンセイソンにすら「家族関係とは聞いてるが詳細は話してくれない」的なこと言われてたから、相当話しにくい事情があるのかと思ったら全くもって普通の事情じゃない
サッカーに限らずゴルフの松山やメジャーリーガー達なんかもそうだが、海外でプレーしてる日本人プロアスリートのファンに向き合う能力が著しく低いのどうにかならないかな
久保や錦織みたいに若い時からスポーツ先進国で育ってきた人と日本育ちとじゃファンやメディアに対応する能力って明らかに違うんだよね
>>25
憶測で補足した記事は出てたけど本人が直接語ったことなんてなかったはずだけど
あるなら何で現地じゃサポやチームメイトはおろかフロントすら詳細不明の状態だったわけ?
本当にあるならURL貼ってくれ
概ね当時聞いた話と同じだな。意外というか、家族への心配を理由に拒否したことに対して、家族愛が日本人の十倍は強いイメージがあった外国でそれが受け入れられなかったことがちょっと衝撃だよね。中島が変人ってこともあって異常行動と捉えられたのかわからんが、理由としては至極真っ当だと思うんだがな。
奥さんに持病があったら、まだコロナの情報が出揃ってない情勢でコロナ対策を軽んじてるチームの練習には参加したくないよな。これは十分に理解できる。
コミニケーションに難があるようだし、注目される環境よりも、世間から忘れてもらうぐらいで丁度良いんじゃあないかな。
無理せず家族全員マイペースで暮らせる環境が有るなら、それで良いだし。
短かかったけど、日本代表の10番でスター選手だったし、中島が納得したサッカーライフならそれでいいじゃん。
一番損したのはアディダスから高い金出して中島強奪したミズノだな
見る目がなかったな
>>22
それは今だから言える話であって、あの当時は日本が海外よりもコロナの不安が少ないとは判断できないだろ。世界的にコロナは完全に未知のウイルスだった。
ワクチン接種も欧州の方が早かったし。
こういうコミュニケーションの齟齬は難しい問題なんだろうけどもったいないね 異国ならなおさら
普通に一人の人間として共感できる内容。
日本サッカーにとっては損失だが、それでも家族の方が大切という決断を下せる中島翔哉はリスペクトしたい。自分が同じ立場でも、同じことをすると思った。
中島からしたらもうサッカーはキンプリ以下なんだな
ならしゃーない
>>6
世話になったって言えるほど何かに貢献してたっけ?
>>6
南野以外誰も中に入ろうとしないだろ。戦術考えろよ。
>>15
本田もそうだけど 代理人はマジで大事
日本人の被害がこれ以上出ないことを願ってる
>>17
その返答も固定概念じゃね
子どもや環境を見てないから俺らじゃ何も言えんだろ
日本で生活するメリットなんてもう何も無いもんな..
失われた30年で現在進行形の閉塞感しかない斜陽国家になってしまった
カタール移籍の際のインタビュー記事で妻がコロナリスク高い事を話してた記憶がある
ポルトに移籍した時も家族と過ごす時間が何よりも大切と、優先度は昔から変わってない
本人はもう4大リーグを諦めてる感じなのが悔しいな
サッカーファンとしては残念でしかない。
>>14
インタビューで家族が大事だった、嫁は喘息持ちで体調崩してた、後悔してないって言ってるのになんでプライオリティどーたら言ってるの?おさらい?
>>40
そんなこと言ったら、ドイツ以外の欧州はみんな過去の遺産で生きてるようなもんよ。チームのコロナ対策もグダグダだったみたいだし、それに比べたら日本は辛抱強くやってたと思うよ。あくまで中島にとって生きやすいってだけで、日本人全員がそうとは限らないよ。
>>28
家族への心配を理由に拒否したことに対して、家族愛が日本人の十倍は強いイメージがあった外国でそれが受け入れられなかったことがちょっと衝撃
初期段階ではクラブもコンセイソンも中島の考えを受け入れてくれてたんよね
コンセイソンも
「家族は何より大事。家族に比べればサッカーなんて。」
みたいなコメントしてたし、割と理解してくれるクラブと監督だったぽいけど
事実、他のチームメイトでも出産の立ち会いとか、親が病気とか家族の問題ならシーズン中でも離脱を許してもらってた選手が確かいたはず
やっぱ向こうは家族愛強いなって思ったの覚えてる
それでもここまでこじれてしまったってことは、向こうの文化からしても割と行き過ぎた家族愛だったのかもしれないね
>>6
中島は森保さんにめちゃくちゃ感謝してるし、森保さんのこと素晴らしい監督って相当褒めてたぞ。
今回のロングインタビューだからここだけ読まずにある程度把握してからコメントしたら?
いいやんw家族優先で他失っても幸せならw
中島がええならええわ
サッカー以上に家族を大切にする真っ当な人間。
それでも中島おかしいサッカーやれと言ってるやつがずれてるだけだった。
>>6
むしろサクッと切らずに今みたいに功労者優遇してる方がよっぽど不健全だけどな、会社とかじゃなくて完全に実力主義の世界なんだから
長すぎ
全体練習拒否するけど試合には出してくれ言ってなかったっけ?