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「タケの覚醒の年になる」 マジョルカ番記者が見た“ソシエダ久保建英”、新天地での好パフォーマンスをどう捉えたか?


日本代表MF久保建英は今夏、スペイン1部レアル・ソシエダへ移籍して新シーズンを迎えた。昨季まで所属していた同1部マジョルカの地元記者はここまでのパフォーマンスをどう見ているのか。現地紙「マルカ」のマジョルカ担当フアンミ・サンチェス記者は「今年がタケの覚醒の年になる」と見解を明かしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db021be31edc30a6ddfca0af29382a628e32c510

現地紙「マルカ」のマジョルカ担当記者を直撃、ソシエダ久保の印象に言及


サンチェス記者は、ソシエダ移籍後も久保の動向を引き続き追っているという。リーグ開幕から4試合を消化した時点での久保のパフォ―マンスについて、「より選手として出来上がっていて、経験を積んでいる。ここまで複数のレンタル移籍を続けてきて必ずしも期待された活躍をするには至っていないが、これまでの経験を経てステップアップの素地が出来上がったのではないか」と述べた。

一番の違いとなっているのがFWでの起用だが、守備の負担が軽減されていることが選手に少なからず好影響を与えていると捉えている。

「彼は今、より自由で快適にプレーできるようになっている。マジョルカでは右サイドが主戦場で守備でも献身的に動かざるを得ず、それが持ち味の攻撃の時に弊害になる場面もあった。実際に彼は地元紙とのインタビューでゴールに関与する意思表示をしているし、彼の持つレベルの高さを証明する環境が整ったと言える」

ソシエダというよりレベルの高いチームで、コンスタントに試合に出ている時点で能力を発揮できる可能性が高まる。また、チームの志向するスタイルが久保にもたらすメリットも計り知れない。サンチェス記者は、有能なタレントが集うソシエダの環境とこれまで在籍してきたクラブとの違いを踏まえ、こう指摘する。

「ダビド・シルバやブライス・メンデス、(ミケル・)メリーノといった中盤のメンバーはリーグでもトップクラスで、久保はゲームメイクや中盤のバランスといったことをあまり意識せずよりゴールに近いところでのプレーに集中できる。マジョルカではチーム一番のタレントで相手のマークが集まるところで守備も含めた(内容の異なる)複数のタスクをこなさなければならなかった。ヘタフェでもほぼ同じところがあったし、ビジャレアルではレベルこそラ・レアルに近いがシステムが違い選手の能力が生かされているとは言えなかった」

これらの点からサンチェス記者は「今季がタケにとって一番のシーズンになるのではないか。まだ21歳で成長の余地は十分にあるし、その後の地位確立につながる節目になる」と予想している。


次戦、ソシエダはヘタフェと対戦する。
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