日本代表MF三笘薫(25)が所属するブライトンはアウェーで強豪リバプールと対戦し、3-3で引き分けた。エリザベス女王崩御の影響で9月10日と17日の2試合が延期され、ほぼ一か月ぶりのリーグ戦。ポッター監督がチェルシーに電撃移籍してデ・ゼルビ新監督のデビュー戦となったこの試合も三笘はベンチスタートとなった。
前半に2点をリードしながら、後半の早い時間帯でリバプールに逆転されると、後半20分、ブライトンのサブ一番手で三笘が登場。左サイドのウイングバックでプレーし、イングランド代表DFアレクサンダー・アーノルドと対峙。しかし縦のスピードで勝り、ドリブルで2度もリバプールの右サイドバックのスターを置き去りにした。
さらには後半38分に強豪相手のアウェイ戦でドローに持ち込む3点目を演出。惜しくもアシストはつかなかったが、トロサールのハットトリックを生むクロスを左サイドから放ち、日本代表MFがプレミアの舞台で燦然と輝いた。
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以下は試合直後の三笘との一問一答。
「雰囲気に飲まれないようにすることと、しっかりとボールをつないでチームのリズムを作ることを意識しました」
ー対峙したのはイングランド代表DFのアレクサンダー・アーノルド、しかしスピード負けせず、逆にチャンスを作った。自信になったのではないか?
「縦のスピードは、一瞬なら勝てると思っていたので、そこは(ボールを持てば)行こうと思っていました。まあ状況(1点ビハインド)が状況で行くしかなかったんで。リスクをかけて行くぞと思っていました」
ーゲームにしっかりと入っていて、相手のパスミスにしっかり反応。守ってもいいパスカットがあったが?
「守備でも行くところは行かないといけないので、そういう姿勢を見せるということは意識していました。思ったより、相手も浮き足立っているというか、パスミスもあったので、行くところは行って、守備からでもスイッチを入れようと思っていました」
ー本当は”初アシストおめでとう”と言いたかったが、ウェルベックのタッチがあって、残念ながら記録には残らなかった。しかし同点弾を生み出したクロスを放って存在感を示したが?
「(エンドラインぎりぎりの位置で)クロスしか選択肢がなかったけど、味方が沢山いたのは分かっていたので、どうにかなると思ってあげましたけど。(ニアにララーナ、真ん中にウェルベック、逆サイドにトロサールが走り込んでいて)誰かが触ってくれればと思った。まずダニー(ウェルベック)が見えていたんで。トロサールもいいポジションを取っていましたし」
ーあそこでウェルベックが触らなかったらアシストがついていたが?
「そうですね。でもチームプレーが必要だと思うんで、(同点になって)助かりました」
ー代表でもいいゴールが出て、自信が積み上がっている感じがするが?
「代表でできたことをクラブでも見せていかなくてはいけないですし、途中から出る選手の役割はもう何回もやっているので、(できることを)見せていかなくてはならない。まず試合に入ることが大事だったんで、自分の中で落ち着いて、展開も考えながらやっていました」
ーポッター監督がチェルシーに行って、デ・ゼルビ監督が新監督として来たが、どんな印象か?
「こだわるところはこだわる監督なので、特にボールロストのところをしっかりと見ていますし、そこを気をつけながら、個性を出すというのが大事なので。チームの配置としても、ビルドアップの細かいところがあります。はがし方も決まり事がある。そこは自分の中で吸収しつつ、なるべく高い位置でプレーすることを心がけたいと思います」
ーシャフタール・ドネツクでゴールを奪う攻撃的な監督というイメージが強いが、それは三笘選手にとっても望むところではないか?
「そうですね。でもウィングバックの役割はやっぱりポッター監督と違うことをがあるので、そこはやらないといけない。少し守備のところで負担もかかるところがあるので、そこを考えながらやっていきたいと思います」
ー今日の試合でも守備の場面でもしっかり戦力になっているという印象だが?
「(1点ビハインドだった)今日の状況では前に行くしかなかったので、行きましたけど、本当ならもう少し下がって(プレーをすることになる)。今日はシステムを変えたところがありました。3バックの時にはカバーするところも変わるので、そこは適応しないといけないと思います」
ーリバプールは世界的に屈指のプレスをかけてくるチーム。まさにのしかかってくるタイプのチームだが、こういう強豪を相手に存在感を示したのはまた大きな自信につながるのではないか?
「そうですね。アシストはつかなかったですが、一つゴールにつながったのが大きな収穫です。でも監督がどう評価してくれているかはまだ分からないので。練習からのアピールもまだまだできていないですし、これからどんどん示していきたいと思います」