グループステージでは幾度もサイドをドリブルで切り裂き、ドイツ代表やスペイン代表相手にも脅威となっていたFW三笘薫。クロアチア代表戦でも大活躍が期待されていたものの、相手は徹底した対策で封じにかかってきた。
DF長友佑都に代わって64分からピッチに投入された三笘は、左ウィングバックのに入った。すると、それまで逆サイドにいたMFイヴァン・ペリシッチがポジションを入れ替え、三笘の目の前に配置されたのである。
その後は常に複数人に関しされながら、ディフェンスラインに釘づけにされて、なかなか前に出ていくことができず。三笘が自慢のドリブル突破を披露する機会はごくわずかに限られてしまった。
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「自分の役割を全うしようと思いましたけど、悔しさしか残らない」
日本代表の背番号9は「ミスも多かったですし、相手が2人来ていても行き切らないといけなかった」と、クロアチア代表の徹底マークをかいくぐれなかったことを悔やんだ。そして「自分の役割を全うしようと思いましたけど、悔しさしか残らない」と述べる。
PK戦では日本代表の2番手として蹴ったが、シュートはクロアチア代表のGKドミニク・リヴァコヴィッチにあっさり止められてしまった。このPKに関しても、三笘は「いろいろな人たち、スタッフやベテランの選手、監督含め思いがあった中で、自分が蹴るべきだったのかなって、ちょっと思います」と、手を挙げてPKキッカーになったことを悔いているようだった。
「自分のいつも通りの気持ちで入りましたし、覚悟を持っていたつもりだったんですけど、ちょっと足りなかったのかなと感じました」
大きな重圧のかかる場面でPKを蹴った勇気は称賛されるべきであり、三笘の覚悟はプレーの端々から伝わってきた。それでも彼自身は全く満足していない。むしろ後悔の残る、初めてのワールドカップになってしまった。だからこそ、4年後に向けてリベンジを誓う。
「日本代表でもチームを勝たせる存在にならないといけないと思います。ワールドカップで活躍できる選手が『いい選手』であり、ベスト8に導ける選手。それを4年間、もう一度目指そうと思っています」