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マドリー? バルサ? それともイタリア勢か…ソシエダで躍動する久保建英に去就の噂が続出! 今夏移籍の可能性は?


今季、レアル・ソシエダでその力を存分に発揮している久保建英。ラ・リーガ第21節のエスパニョール戦では素晴らしいボレーで今季4得点目と早くも自己最高記録に並ぶなど、目に見える結果を残している他、チャンスメイク、さらには守備でも精力的かつ効果的なプレーを披露し続けている。

3年間にわたるレアル・マドリーからのレンタル期間を終えた後、バスクのクラブへ完全移籍してキャリア最高とも言えるシーズンを過ごしている21歳。そうなれば、当然ながら他クラブの関心を集めることになるが、久保の場合、彼と縁の深い2つのクラブの名前が現地メディアから挙がってきている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/716e89bbda4791a5e59f87924976076800edd3c6

チームの躍進に貢献する久保。今夏の去就にもにわかに注目が集まっている


ひとつは昨季までの所有元だったマドリーで、クラブ専門サイト『Defensa Central』は「マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は“レンタル中”の選手を見失うことはない。彼は久保の復帰に関心があるかもしれない。レアル・ソシエダへ解き放たれた日本のアタッカーが今季披露した素晴らしいパフォーマンスにより、マドリーの会長は今夏の獲得リストに久保の名前を復活させるだろう」と報じた。

もうひとつは、マドリーの宿敵であり、久保が少年時代の2011年から5年間を過ごしたバルセロナ。カタルーニャのニュースメディア『EL NACIONAL.CAT』は、「久保はソシエダで素晴らしい成績を収めており、マドリーに戻る気はない。彼は『チュリウルディン』のレギュラー、そして並外れた選手であり、21歳にして驚きを見る者に与え続け、存在感を示している。それが、バルサが彼に興味を持った理由だ」と綴っている。

同メディアはまた、「バルサの現監督であるシャビは、久保を獲得することがクラブにとって非常に興味深い補強となることを確信している」と報道。ソシエダとは2027年まで契約を結んでおり、6000万ユーロ(約85億円)の契約解除金が設定されている久保を、指揮官が「まだ21歳で、『ラ・マシア』出身の日本人選手が、まだこの先も成長していくと考えている」とも伝えた。

とはいえ、両クラブともにかつての所有選手を取り戻すためには大きなハードルを越える必要があるようだ。マドリーの場合、国内外の複数メディアによれば、ペレス会長が買い戻しに乗り気であっても、現場を司るカルロ・アンチェロッティ監督はチーム内にすでに攻撃を強化するための多くのオプションを有している中で、日本代表選手を必要だとは考えておらず、もちろん大金を投じて呼び戻すことに興味も持っていないという。

一方、バルサについては『EL NACIONAL.CAT』が、「シャビ監督がそれを望めば、話は別だが……」と断りを入れた上で、「現時点では経済的な事情から、たとえ久保が復帰する意思があったとしても、彼は優先事項とはならない。バルサには、他により可能性の高い候補がいる」と苦しい財政状況を強調している。

また、久保が引き抜かれた場合、移籍金の半分がマドリーに渡る契約が結ばれていることについても、「バルサは永遠の宿敵を財政的に強化することを望まない」とし、また彼が2019年に欧州に復帰した際、バルサではなくマドリーを選んだことにも同メディアは言及し、「ジョアン・ラポルタ会長は“裏切り”を許すだろうか」との疑問を呈した。

このように、スペインのビッグ2入りは困難であると報じられた久保だが、イタリアのサッカー移籍専門サイト『Calciomercatoweb.it』は、その間隙を縫って、右サイドのアレクシス・サーレマーケルスやジュニオール・メシアスのパフォーマンスに満足していないミランや、今夏に契約が切れるアンヘル・ディ・マリアの退団の可能性に対処する必要があるユベントスにとって、補強における具体的な選択肢のひとつになると報じている。


ただ、どのメディアの報道にも共通するのは、久保がソシエダで「満足している」「充実している」ということであり、少なくとも今夏の移籍についてほとんど可能性はないと見ているが、それでも好調な間はこういった去就に関する報道は途切れることはないだろう。
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