
スペイン育ちでバルセロナの下部組織に所属するU-20日本代表DF高橋仁胡(にこ、17)が、日本の誇りを胸にアジアの頂点を目指す。
ウズベキスタンで行われているU-20アジアカップ(アジア杯)の初戦、3日中国戦を前にオンライン取材に対応。「(キャプテンの松木)玖生が言うとったけど、みんなの力で勝てると思うんで。みんなのベストプレーをしたら勝てると思う」と意気込んだ。
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U-20アジア杯初戦の中国戦を翌日に控え、オンライン取材に応じたU-20日本代表DF高橋

スペインで生まれ育ったが日本人の母を持ち、日本語を話すと流ちょうな関西弁が出る。「日本代表のユニホームを着るのはうれしい。初めて日本代表のユニホーム着た時、お母さん泣いとって、やっぱりうれしかったんだと。気持ちはどんなんか言われへんけど、やっぱりうれしいって思う」。
昨年5~6月に行われた「モーリスレベロトーナメント」で初めて日の丸をつけた。今回は同大会に続く飛び級での選出で、唯一の海外組だが、チームにはもうなじんでいる様子。「どんな練習しとう?とか、バルセロナでどんなんかなとか聞かれる」と笑顔で明かした。
世界トップクラスのスペインでサッカーを磨きながら、日本の誇りが芽生えているようだ。昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会の日本-スペイン戦は「日本代表の気持ちで見ていた」。続けて「勝った時は次の日、バルサの練習に日本のユニホームで行って、バルサのみんなに怒られとったけど、日本が勝ったからうれしかった」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。
あこがれの選手は「小さい時から見とうから、ジョルディ・アルバ。日本人だったら長友選手」。上位4カ国に今年5月に開幕するU-20W杯出場権も与えられる今大会。「小さい時からW杯出たいと思っとったので、出るために頑張りたい」。バルサ仕込みのスピード感で、まずはアジアを驚かせる。