今季4度目のクラシコは劇的展開! 後半ATにケシエが逆転弾、バルサが4季ぶり優勝へ大きく前進 | footcalcio

今季4度目のクラシコは劇的展開! 後半ATにケシエが逆転弾、バルサが4季ぶり優勝へ大きく前進

リーガ

1

ラ・リーガ第26節が19日に行われ、バルセロナとレアル・マドリードが対戦した。

今季の公式戦で4試合目となる“エル・クラシコ”の幕が上がる。ここまでの成績はホームチームのバルセロナから見て2勝1敗。昨年10月開催のラ・リーガ第9節ではレアル・マドリードが3-1で勝利したが、1月に開催されたスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝戦はバルセロナが3-1で白星を飾った。今月2日に敵地で行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグも1-0でバルセロナが制し、“エル・クラシコ”2連勝を飾っている。

現在ラ・リーガで首位を走るバルセロナと2位レアル・マドリードの勝ち点差は「9」。追いかける立場のレアル・マドリードにとっては、この試合に敗れると2007-08シーズン以来15シーズンぶりとなるラ・リーガ連覇が非常に難しい状況となる。言い換えると、バルセロナにとっては4シーズンぶりのラ・リーガ優勝に向けて大きく前進できる一戦だ。

バルセロナは直近の公式戦であるラ・リーガ前節のアスレティック・ビルバオ戦からスターティングメンバー1名を変更。出場停止が明けたロナルド・アラウホがスタメンに復帰し、右サイドバックに入った。一方、レアル・マドリードは4日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦セカンドレグのリヴァプール戦と同じ11名が並んだ。

【スコア】
バルセロナ 2-1 レアル・マドリード
【得点者】
0-1 9分 ロナルド・アラウホ(OG/レアル・マドリード)
1-1 45分 セルジ・ロベルト(バルセロナ)
2-1 90+2分 フランク・ケシエ(バルセロナ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d045984995c0eae923948616cccc5affebd94d1

ケシエが後半ATに値千金の逆転弾

試合はホームチームのバルセロナが良い入りを見せる。3分、ペナルティエリア手前の弾いた位置でフレンキー・デ・ヨングからのパスを引き出したロベルト・レヴァンドフスキが、反転から右足でミドルシュート。強烈な一撃はGKティボー・クルトワに弾き出される。6分にはセルヒオ・ブスケツの浮き球パスからハフィーニャがヘディングシュートを狙ったものの、またもGKクルトワが立ちはだかる。

対するレアル・マドリードは9分、ナチョ・フェルナンデスのパスからペナルティエリア左に侵入したエドゥアルド・カマヴィンガがマイナスへ折り返すと、ボールを受けたヴィニシウス・ジュニオールがボックス左の深い位置に侵入。左足でクロスボールを送ると、これがアラウホの頭に当たってゴールに吸い込まれる。思いがけない形でレアル・マドリードが先手を取った。

公式戦5試合ぶりの失点を許したバルセロナだったが、慌てることなく攻撃で良いシーンを作り続けていく。すると45分、右サイドを駆け上がったアラウホの折り返しが相手に当たってペナルティエリア内に向かうと、フレンキーの落としにハフィーニャが反応。左足で放ったシュートはブロックされたが、こぼれ球を拾ったセルジ・ロベルトが右足で狙い澄ました一撃を沈めた。前半終了間際に試合を振り出しに戻し、ハーフタイムに突入している。

後半に入っても拮抗した時間が続く。バルセロナは“フリーマン”のように動くガビが相手守備陣を翻弄し、レヴァンドフスキにもいくつかシュートチャンスがあったが決めることはできず。74分には左サイドを駆け上がったアレハンドロ・バルデが中央へ繋ぐと、パスを受けたハフィーニャがS・ロベルトとのワンツーでフィニッシュまで持ち込む。ここはGKクルトワが好セーブを見せ、ゴールを許さない。

勝たなければならないレアル・マドリードもゴールに迫る場面を増やしていく。81分には途中出場のロドリゴが中央を持ち運んで右へ繋ぐと、ボールを受けたダニエル・カルバハルが中央へ折り返す。最後は同じく途中出場のマルコ・アセンシオが左足ダイレクトで流し込んだ。終盤にレアル・マドリードが勝ち越しに成功したかと思われたが、ここはアセンシオがオフサイドポジションにいたため得点は認められず。直後のプレーではアセンシオがボックス手前から左足を振り抜いたものの、シュートはわずかにクロスバーの上へ。

このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、再びゴールネットが揺れる。左サイドに流れてボールを受けたレヴァンドフスキがヒールキックでバルデに繋ぐと、ペナルティエリア左に侵入してマイナスへ折り返し。ボールがファーサイドに流れると、待っていたのは途中出場のフランク・ケシエ。ダイレクトで流し込み、バルセロナが土壇場で逆転に成功した。

試合はこのままタイムアップ。ケシエの劇的逆転弾でバルセロナが白星を飾り、ラ・リーガ3連勝を飾った。これでレアル・マドリードとの勝ち点差を「12」まで広げることに成功。4シーズンぶりのラ・リーガ制覇に大きく前進した。一方、レアル・マドリードは連覇が遠のく痛恨の黒星となっている。

ここから各国リーグ戦はインターナショナルマッチウィークによる中断期間に突入。次節、バルセロナは4月1日に敵地でエルチェと対戦する。一方、レアル・マドリードは2日にバジャドリードをホームに迎える。
タイトルとURLをコピーしました