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広島のスキッベ監督、日本での充実ぶりを語る「監督としてはもうドイツに戻りたくない」


サンフレッチェ広島のドイツ人指揮官ミヒャエル・スキッベ監督はこの先母国で指揮を執る願望は特に抱いていないようだ。ドイツ『RND』のインタビューで「これから先も長い間ここ広島にいたい」と明かしている。

過去にはボルシア・ドルトムントやレヴァークーゼン、フランクフルトやヘルタ・ベルリンといったブンデスリーガ1部クラブを率いたことのある現在57歳のスキッベ監督。そのほかガラタサライなどトルコ3クラブやスイスのグラスホッパー、ギリシャA代表チームの監督を務め、日本へ赴くまで5カ国での監督業を経験している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/da28e57c8d544c452dbfa653b66a758c4fe2b74b

ドイツとの違いに言及


そんな同監督だが、広島では長期政権を目指す模様。「私に選択権があるのなら、これから先も長い間ここ広島に残らせてもらいたい。街は緑が多く過ごしやすいし、人々もとても親切だ」と充実した生活を送っている様子をうかがわせると、「それに我々は現在新しいサッカー専用スタジアムを立てているのでね」と『スタジアムパーク』の完成を心待ちにしていることも口に。

そして、スキッベ監督は監督としてドイツに帰国するプランはないようだ。「監督としてはもうドイツに戻りたいとは思わないね。周りの監督への扱いが年々雑になってきていると思う」一方で、日本では「落ち着いた環境の中でサッカーに取り組みチームをつくり上げることができるのだよ」と語った。

また、スキッベ監督は日本のサッカーについても言及。昨秋のカタール・ワールドカップで日本のドイツ戦での逆転勝利には驚かなかったと明かしたうえで「日本は強力なDFから爆発的に前に進むプレーをしている。ドイツは過去数十年にわたってDFが強かったが、最近ではその部分で衰えを見せている」と分析し、日本サッカーが優れているポイントについてこう続けた。

「守備の組織に限った話ではない。例えば現在ヴィッセル神戸に所属する武藤嘉紀や大迫勇也を見れば良い。フライブルクの堂安律やフランクフルトの鎌田大地といったアタッカーたちもそうだ。全員戦術面において賢く、とても素早く、頑丈でアグレッシブながら本当に上手くゴールに向かうプレーヤーたちだ。日本の(育成)システムはそのようなタイプを数々生み出しているよ」

ドイツ人指揮官はさらに「日本では人々は好んでたくさん働く」と日本人の仕事に対する姿勢を称賛。「選手は批判を受け止めて成長するんだ。それはドイツでは常にそうだったとは言えない」ともドイツとの違いについて述べていた。


ここまでリーグ4位の広島は次節、川崎と対戦する。
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