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冨安健洋はアーセナルでの経験を代表に還元できるか
冨安の言葉は重くて力強い。カナダ戦では先発出場で町田浩樹とセンターバック(CB)のコンビを組んだ。9月に日本代表へ復帰してから、高いパフォーマンスを発揮。現在の森保ジャパンでは谷口彰悟が最年長ながら、板倉滉らとともに冨安が最終ラインを牽引している。その責任感を自身も強く感じている。
今季はアーセナルでも負傷から復帰。両サイドバック(SB)を含めて途中出場ながら“クローザー”としてチームで求められる役割を完璧にこなしている。ミケル・アルテタ監督からの信頼も厚く、「彼は最終ラインのどのポジションでも、どんな布陣でもプレーでき、彼のような選手はほかにいない。守備に関して、彼はもしかしたらさまざまな局面で私が見た中で最高の選手かもしれない」と絶賛していた。それも高い要求に応え続けてきたからだ。
では、冨安が世界のトップレベルで学んでいることは一体何なのか。それを聞くと、ディテールにこだわってプレーしていることが分かった。
「単なる1個のパスですら違うと言われたりする。3個、4個先の局面をイメージして、パスを出さないといけない。判断のところもそうですし、奪ったボールをマイボールにできるかできないかというそこのワンプレーで、試合が変わる。そこの細かいところを学んでいますし、あとはCBはやっぱり時間をコントロールしてあげる。チームの時間をコントロールすることはCBの役目だなと思う。チーム時間をコントロールするところを学んでいるところ。そこは今もトライしているところでもある。やっていくうちに少しずつ良くなってると思いますけど、(ウィリアム・)サリバだったり、ガブリエウ・マガリャンイスと比べるとまだまだ。そこも見て学びながら代表で還元できればいいなと思っています」
その強い覚悟を持って、ピッチに立っている冨安。チュニジア戦では左SB起用の可能性も残すが、「しっかりとリーダーシップを発揮してやるところは変わらない」と言い切った。最終ラインに冨安がいること。今の日本代表にとってこれだけ心強いことはない。