なでしこジャパンは、ウズベキスタン戦で10分と15分にゴールを挙げ、序盤からリードを奪っていた。それ以降も、圧倒的にボールを支配して相手を押し込んだが、積極的に得点を奪いにはいかない。結局、15分以降はシュートがないまま、試合を終えた。
こうした戦い方は、予選のレギュレーションが関係していたのだろう。ウズベキスタンが2位通過すれば、日本は最終予選でオーストラリアの勝ち上がりが濃厚なグループA1位との対戦を避けられる。今夏の女子ワールドカップでベスト4に入った難敵との激突を回避するために、ウズベキスタンを“アシスト”したとの見方もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e4ec4091d4f946e8cbf232b994720115221698b
城彰二がなでしこJ対ウズベクを振り返る
「多分、勝ち進んだ先に、どこと対戦するかとか、いろんなマネジメントが行なわれていて、ああいう試合になってしまった。だから、スタッフやコーチ陣を考えると、たしかに、この考え方も、俺はあると思う。前提として、あり」
だが、選手目線では違った見方をする。
「選手としては、クソつまんないと思う、あんな試合をしちゃったら。だって、最初にパパ―ンと2点を取って、『もう攻めなくていいぞ』って、75分間、ボールをただ回すだけだよ。相手もそれを察知して、ボールを奪いに来るわけでもなく。これが75分間続いたんだよ。耐えがたいでしょ。
選手たちはもっとやりたい、もっともっといろんなものを作り出して、皆さんに見せたい思いは絶対にあった。相当ストレスだったと思う。だけど、決めるのは監督だから。それに従うしかない。すっごい、この75分って、選手にとってはマジで75時間ぐらい、時間が長く感じたんじゃないかと思う」
さらに、選手たちの思いを代弁する。
「俺が選手だったら、『何でだよ』って思う。オーストラリアと対戦してしまうとか、いろいろあっても、選手としては『戦えばいいじゃん。どっちにしても勝てば行けるんだから。それで良いじゃん』と」
そして、タスクを全うした、なでしこジャパンの選手を「我慢をして、全うした選手に拍手を送らないといけない」と称えた。