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【セルジオ越後】実力差が大きすぎて得るものがなかったミャンマー戦。MOMはハットトリックの上田? フェアじゃないね


北中米ワールドカップ・アジア2次予選の初戦で、日本はミャンマーに5-0で勝利した。

予想通りの結果というか、実力差が大きすぎたね。日本が得点を重ねても、ミャンマーは反撃を試みない。得失点差を気にしているのか、勝とうとする意欲が見られなかった。

ミャンマーとは前回のアジア2次予選でも対戦して、圧勝している。当時と比べても、相手からは進歩が感じられなかった。国内リーグを充実させるとか、本気で強化しているのか、大いに疑問だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f718ec2d2f5af574534d632aa9a40bb6003ff54

相手のレベルからすると5点でも少ない


厳しい言い方になるけど、これだけ大きな力の差があると、日本にとって得るものはない。これでは、いつまで経ってもヨーロッパや南米との差が埋まらない。アジアはそういう地域だと痛感させられた。

日本がワールドカップでベスト16の壁を超えられない理由の一つが、アジア2次予選なのではないかとさえ思ってしまうよ。

規定上は難しいのだろうけど、日本や韓国といった強豪国はシードさせて、最終予選から登場するとか、できないのだろうか。実力差があり過ぎるゲームでは、大怪我のリスクもあるからね。

あと、いつも言っていることだけど、ミャンマー戦のような試合では“錯覚”に注意すべきだ。自分たちがすごく上手く見えてしまうからだ。

マン・オブ・ザ・マッチを選ぶとすれば、通常はハットトリックを達成した上田になるのだろう。でも、それはフェアではない。相手がほとんど攻めてこなくて、キーパーとディフェンダーに見せ場がないからだ。

相手のレベルからすると5点でも少ないくらいで、ゴールを決めて当たり前。上田、鎌田、堂安も評価するのが難しいね。セットプレーの質が物足りなかったのも、気になった。

新戦力の発掘もなかった。細谷は目立ったプレーがなかったし、佐野は上手いけど、もっとミドルシュートを打ってほしかった。前川もキーパーでは異例の途中交代で投入されたけど、ピンチがないのだから、どうしようもないね。いずれも、アピールに成功したとは言えないだろう。

次はシリア戦。2次予選のなかでは、強い相手だ。主軸の伊東、久保、遠藤、冨安がミャンマー戦で温存されたことから、ターンオーバーがあると思われる。まず負けないだろうけど、しっかりと戦ってほしいね。

日本代表は21日にサウジアラビアのジッダでシリアとの第2戦に臨む。
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