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なぜ外した? サッカー日本代表、鎌田大地、古橋亨梧らが落選。アジアカップに連れていけない事情


サッカー日本代表は1月1日、国立競技場で行われたTOYO TIRES CUP2024でタイ代表と対戦し、5-0で勝利した。試合終了の2時間半後には12日に開幕するAFCアジアカップに臨むメンバー26人を発表。鎌田大地、古橋亨梧、タイ代表戦に出場した田中碧らの名前はなかった。

森保一監督は会見で、「1人ひとりの招集されていない選手については、この場でお話しすることは避けさせていただきたい」と前置きしたうえで、「招集できる条件の中で、ベストのグループを作った。選手にも置かれている状況がありますので、このチームを編成するにあたってベストを選んだということで理解していただければと思います」と述べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2985d44811872d364583889fc1daf189c573d83c

欧州リーグの多くは1月31日が移籍期限となっており、大会期間中にメディカルチェック等を完了させることは難しい


「選手の置かれている状況」を加味した上で、森保監督は「ベストを選んだ」。つまり、選ばれなかった選手全員とは限らないが、招集できない事情がある選手がいたと推察することが可能だ。

昨季限りでアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)を契約満了になった鎌田は、今季からラツィオ(イタリア)でプレーしている。ただ、現時点での序列は決して高くない。ルイス・アルベルトの負傷により直近のリーグ戦では先発起用されているものの、現地メディアはたびたび今冬の移籍の可能性を報じている。

また、タイ代表戦で先発した田中にも移籍の可能性がある。在籍3シーズン目を迎えるフォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)では今季リーグ戦16試合4得点を記録。ドイツメディア『スカイ』は昨年12月、ドイツ1部で上位につけるシュトゥットガルトが関心を寄せていると報じている。

日本代表は14日にアジアカップ初戦が組まれており、決勝は2月10日に行われる。欧州リーグの多くは1月31日が移籍期限となっており、大会期間中にメディカルチェック等を完了させることは難しい。

古橋については移籍の可能性ではないだろう。現状では上田綺世と浅野拓磨の序列が高く、古橋は3番手を争う状況だった。ただ、タイ代表戦に向けた合宿で上田と浅野は別メニュー調整が続き、タイ代表戦でも出場はなかった。そこに、ウイングでも起用できる前田大然が負傷から復帰し、細谷真大もアピールに成功。26人という枠のバランスを考えたうえでの選考と言えるだろう。

「もやもやとする答え方しかできないこともありましたけど、ご容赦ください」


森保監督は会見の最後にこう言った。移籍市場の活性化する1月にアジアの頂点を決める戦いが行われるといういびつな日程構造で、指揮官はベストの選択をしたということなのだろう。
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