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アジア杯敗退のイラク代表指揮官に自国記者団が罵詈雑言…サッカー連盟は「反吐が出るような行為」と糾弾


AFCアジアカップカタール2023・ラウンド16で対戦したヨルダン代表に敗れたイラク代表のヘスス・カサス監督が、試合後の会見にて、自国の記者グループから怒りの矛先を向けられた。29日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

スペイン人のヘスス・カサス監督が率いるイラク代表はグループDに入ると、第2節で日本代表を2-1で撃破するなど、全勝で決勝ラウンドに進出。しかし29日に行われたラウンド16のヨルダン戦で、後半アディショナルタイムに2失点を許す逆転負け。優勝候補の大本命に土をつけ、今大会の“ダークホース”に名乗りをあげたものの、早々に帰国の途につくことになっていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/84adc0a5c3c67233acbc6d7d8877f83503f33591

監督に詰め寄る記者団、割って入るスタッフ

そしてそのヨルダン戦後の会見にて、イラクの記者グループがカサス監督に詰め寄るという不穏な事態が起こった。騒動の発端となったのは、大会期間中に同指揮官が母国スペインメディアのインタビューを度々受けていたことにあるという。この行為を「試合に集中していない」と快く思っていなかったイラクの記者グループが、「ベスト16に進んだチームの監督は、誰も試合前に(公式以外の)インタビューに応じていない。どうしてそんなことを思いつくことができた? 残念だ」と非難するとともに、脅迫めいた言葉を浴びせたようだ。

幸いにも警備員が介入したことで、暴力沙汰にまでは発展せず。会見自体も、イラクの記者グループが退席し、少数の外国人記者のみで続行した。カサス監督も「このようなことが私に起こったのは初めてだ」と心境を吐露している。

なおイラクサッカー連盟は、この騒動に対する声明を発表。「痛ましい光景で、カサス監督に対する反吐が出るような惨たらしい行為」と糾弾した上で、法的措置を講じることを伝えている。
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