日本代表DF伊藤洋輝(24)=シュツットガルト=が今冬、ポルトガル代表FWのC・ロナウド(38)を擁するサウジアラビア1部・アルナスルから正式オファーを受けていたことが31日、分かった。
違約金は日本円にして推定で40億円以上、年俸も15億円以上の複数年契約と破格のオファーだったもよう。しかし、伊藤は断り、ドイツ1部のシュツットガルト残留を決断した。近年、サッカー界を揺るがすサウジアラビアのオイルマネーが、日本人選手にも迫ってきた。
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金額面では魅力的なサウジからのオファーを断った伊藤洋輝
森保ジャパンの左サイドを支える伊藤に“サウジ・マネー”が迫っていた。今季、伊藤はドイツ1部3位のシュツットガルトでリーグ戦12試合に出場して2ゴール。左サイドバック(SB)、センターバック(CB)の両ポジションをこなし、チームの躍進に貢献してきた。その活躍が遠くサウジアラビアまで届き、違約金40億円以上という巨額オファーへとつながったもようだ。
アルナスルはC・ロナウドに加え、セネガル代表FWマネ(31)、スペイン代表DFラポルテ(29)らを擁し、近年のサッカー界を揺るがすサウジアラビア・リーグの有力クラブだ。今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でもベスト16に残っており、豊富なタレントを擁してアジア王者を目指している。
一方で、伊藤にはイングランド1部のトットナムが興味を示しているなどのうわさも挙がっており、欧州でも注目を集めている。日本代表の一員として出場するアジア杯でも、1次リーグでは左SBの1番手としてプレー。188センチの長身で左利き、スピードも兼ね備えて複数のポジションをこなすDFの希少価値は高い。さらに、シュツットガルトはドイツ国内でも有数の観客数を誇る人気クラブで、今季は欧州CL出場権(上位4クラブ)に手が届く位置にいる。伊藤自身は、さらなる欧州内でのステップアップも目指しており、金額面では魅力的なサウジからのオファーを断った。