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日本はなぜイランに敗れたのか 小野伸二「相手に限定させたボールを蹴らせることをしないと…」


カタールで行われているサッカーのアジアカップ(杯)で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング17位の日本代表は3日に準々決勝で同21位イランと対戦。1-1の後半アディショナルタイム(AT)にDF板倉滉が相手を倒してしまいPKを献上。これを決められて1-2とリードを許し、そのまま追いつけずに8強敗退となった。スポーツチャンネル「DAZN」でゲスト解説を務めていた元日本代表の小野伸二氏は「前半できていなかったものができていなかった」と敗因についても触れた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/09e9db5748315546102aa12359b183377e91693b

イランに逆転負けを喫した日本代表


1-1で迎えた後半ATだった。イランが長いボールを入れ、ヘディングでつないだところを板倉がクリアしようとジャンプするが、空振りの形に。ここに詰めてきたカナアニを倒してしまい、PKを献上した。イランのキッカー、ジャハンバフシュにきっちり決められてリードされた。

日本は前半28分にMF守田英正のゴールで先制。しかし後半10分にモハマド・モヘビに同点弾を許すと、その後はピンチの連続だった。後半18分にはロングパスに抜け出したアズムンに一気にゴール前まで攻め込まれ、ゴールネットを揺らされたが、オフサイド判定に助けられていた。

決着後、小野伸二氏はイランについて「前半と後半、戦い方を全然変えてきた。1点取った後のエンジンが、ワンランク上に上がりましたよね。1つ1つのプレーに対する粘り強さが出てきた」と後半の変化を指摘した。

日本については「どうにか前に運びたい意思を感じましたが、どこかしらパスの精度だったり、前半できていなかったものができていなかった。それは疲れだったり。でも相手も疲れてますからね。こだわっていかないと均衡した試合になると難しくなる」とコメントした。

今大会はグループリーグでイラクに敗れている。小野氏は「イラク戦もそうでしたが、ロングボールに対する対応が難しい。再三行ってきましたけど、ボールホルダーに対して限定させたボールを蹴らせるということをしないと簡単にやられてしまう。疲れとかいろいろあると思いますけど、そこははっきりしてやることが大事」と指摘していた。

日本は史上最多5度目の優勝を目指していた大会。グループリーグは2位突破で、決勝トーナメント初戦はバーレーンに3-1で勝利していたが、優勝候補同士の一戦をものにできなかった。
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