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韓国代表のクリンスマン監督が更迭へ 戦力強化委が報告、アジア杯4強敗退&主力選手の内紛で


大韓サッカー協会は15日、ソウル市内で強化委員会を開き、男子代表のユルゲン・クリンスマン監督にこれ以上のチームの指揮を任せるのは難しいとの報告を行った。今月上旬まで行われたアジアカップで準決勝敗退に終わり、敗退前日に主力選手間のトラブルがあったことまで発覚。統率力にも疑問が生じたとして、韓国では更迭論が高まっていた。今後は、決定権を持つ協会のチョン・モンギュ会長の判断を待つとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/66615fb94bf00d3308d7465548ee3da38b0cb694

強化委「交代必要との意見集まった」今後は会長判断へ


韓国代表は7日に行われたアジアカップの準決勝で、ヨルダンに史上初の敗戦を喫し4強で敗退した。0-2というスコア、さらに枠内シュートが0本という完敗と言える内容だった。試合後に選手がファンに対して謝罪したのと対照的に、会見で笑顔を浮かべていたことに批判が殺到した。

また8日にいったん韓国に入国したものの、10日に米国へと出国してしまったことや、14日になって発覚した準決勝前夜のソン・フンミン(トッテナム)とイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)のいざこざを収められなかったことから、さらに更迭を求める声が高まった。

協会技術本部長のファンボ・カン氏は、クリンスマン体制の今後について「今後もリーダーシップを発揮してもらうのは難しい。交代が必要だという意見が集まった。今後協会に報告する」とした。さらに報告の中で「アジアカップの試合経過については、ヨルダンとの準決勝では戦術が不足していた。また、新戦力の発掘に失敗した」とアジア杯での戦い方を問題視。また「選手団の管理でも、チームの雰囲気や内部の争いの制御に失敗した」と続けた。

また、韓国内の滞在が少ないことについても問題があるとし「信頼回復が難しいという評価だった。態度が問題になること自体が問題であるという批判もあった」としている。


この委員会にはクリンスマン監督もリモートで参加したものの、途中で退席。指揮官の契約は2026年の北中米ワールドカップ(W杯)まで残っており、3月にはタイとのW杯2次予選も控える中で、異例の報告となった。
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