先のアジアカップで、史上最強と謳われた日本代表はベスト8敗退に終わった。
課題のひとつが5試合でまさかの8失点を喫した守備で、もちろんGKだけのせいではないが、安定感を欠くシーンもあった守護神の鈴木彩艶(シント=トロイデン)には厳しい批判の声が寄せられた。なかには、許されない人種差別的な誹謗中傷も含まれ、小さくない問題となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b1b7f9e87485d6aad658620beeb5bda9b0f0320
アジアカップで全試合フル出場した鈴木
21歳にしてゴールマウス任された後輩の姿を、かつての正守護神はどう見ていたのか。2月21日に放送されたテレビ朝日系列の「報道ステーション」で、元日本代表DF内田篤人氏からインタビューを受けたジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣は「今回は彩艶が出てましたけど、ヨーロッパで頑張ってますし、彼21? 若いじゃないですか。どうですか?」と質問を受けると、こう回答している。
「やっぱり、結果にどれだけ執着できるか。ストライカーだったら点を取る。キーパーだったら点を決めさせないとか。そういう決定的な仕事をするために、どういうプレーをしたらいいかを突き詰めていくことは大切だと思う」
そのうえで、「結果、アジアカップ勝てなかったのは残念ですけど、選手の時に感じられるプレッシャーとか、細かいキリキリ感は今しか感じられないから。その経験というか空気感とか自体がすごく特別なこと」と続けている。
この言葉に内田氏も共感。「そうなのよ。すごいことをさせてもらっているので、本当にサッカーを楽しんでほしい。いまのA代表の選手も」とエールを送った。
ワールドカップに4回出場した40歳の言葉には重みがある。