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タイトルとことごとく縁のないハリー・ケイン、イングランド代表OBたちが同情「本当に残念」


個人成績では輝かしいキャリアを送りながらも、全くタイトルと縁がない選手はいる。イングランド代表FWハリー・ケインもその星の下に生まれてしまったのかもしれない。

トッテナムでは3度のプレミアリーグ得点王に輝くなど、エースとして牽引してきたケイン。しかし、プレミアリーグはおろか、カップ戦すら1つもタイトルを獲った経験がない。

個人の活躍とチームの結果が伴っていないケイン。今シーズンからはバイエルンへと活躍の場を移し、プロキャリアとして初めてタイトルを獲得するものと思われていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b860ac715ca720dd4f173cf2dd44044041f5be2

またもタイトル獲得ならず

ブンデスリーガを11連覇中のバイエルンに加入したケインは、ドイツでも持ち前の得点力は衰えず。ブンデスリーガ32試合で36ゴールを記録し、得点ランキングで独走。ストライカー不在に昨シーズンは苦しんだバイエルンも問題解決かと思われたが、シーズン無敗という驚異的な結果を残すレバークーゼンが立ちはだかり、まさかのブンデスリーガ12連覇を逃すこととなった。

DFBポカールも敗退していたバイエルンは、最後のタイトルとしてチャンピオンズリーグ(CL)が残っていた中、チームは準決勝まで進出。レアル・マドリーとの準決勝で勝利し、決勝を目指したが、2ndレグのラスト10分でまさかの逆転負け。ケインのタイトル獲得の夢は、確実とも思われていたバイエルンでも叶わないこととなった。

あまりにも不運なケイン。チームのために尽くし、結果を残しても報われない現状。現役時代に多くのタイトルを獲得した元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏は、『TNT Sports』でケインに同情した。

「彼は仕事を果たした。ゴールも決めていた。彼らはトロフィーを獲得し続けるために彼を連れてきた」

「ただ、何よりも他の人間が彼を失望させてしまったと思う。今夜の彼の心は重いだろう」

8日に行われたCL準決勝2ndレグでもケインがピッチを去るまではバイエルンが決勝に進むはずだった。しかし、交代した後に2失点。失望しかないはずだ。

かつてバイエルンでもプレーした元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏も、ケインの置かれている状況を嘆いた。

「ケインのことを考えると本当に残念だ。彼は素晴らしいスーパースターなのに、チャンスを失った」

「かわいそうな男だと思う。今シーズンの彼は素晴らしかったが、最後の10分間でそれが計画通りに進まなくなった」

タイトルとは縁がない男。どの世界にもいるものではあるが、来シーズンこそはトロフィーを掲げるケインの姿を見ることができるだろうか。
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