レアル・マドリー、ベリンガムPK弾＆エンバペの“らしい”ゴラッソでヘタフェ撃破！1試合未消化ながら首位バルセロナとの勝ち点差を1に縮める

マドリーは立ち上がりからボールを保持してヘタフェ陣地に攻め込む。守備時に両サイドを守るベリンガム、ブラヒムが攻撃時には中央に絞り、エンバペが左サイドに寄る形でチャンスをつくろうとするが、ヘタフェのファウルを厭わない堅守を前に苦戦を強いられる。

だが28分、マドリーがヘタフェのファウルをきっかけに先制する。CKの場面で、リュディガーがニョムにラグビーのように後ろからつかまれ、倒されてPKを奪取。キッカーを務めたのは……リヴァプール戦で失敗したエンバペではなくベリンガム。背番号5は、GKソリアの動きを見極めてから右足のシュートを決め切り、今季得点数を3に伸ばしている。

先制したマドリーは38分にもゴール。次に決めたのは、「エンバペ！ エンバペ！ エンバペ！」とサポーターから激励されていた渦中の背番号9だ。エンバペはベリンガムのスルーパスに反応して、あの圧倒的な加速力から最終ラインを突破。ペナルティーエリア手前左から対角線上にシュートを放つと、ボールは右ポストに当たってから枠内に収まった。

エンバペはこれが今季ラ・リーガ8点目（その内3本がPK）で、公式戦10点目となった。

2-0で試合を折り返したアンチェロッティ監督はハーフタイム、温存か負傷かベリンガムを下げてギュレルを投入。迎えた後半、マドリーはヘタフェの攻撃を受け止めながら、速攻からとどめの3点目を狙っていった。50分にはエンバペのシュートをペナルティーエリア内のベロカルが腕で止めたとしてPKが指示されるも、VARにより足に当たっていたことが明らかになり、判定は取り消されている。

アンチェロッティ監督は67分にさらに交代カードを切り、ロドリゴを下げてモドリッチをピッチに立たせる。マドリーはその後バルベルデのミドルシュートや、エンバペの裏抜けなどからゴールを予感させるものの、いずれも決め切ることができず。とりわけエンバペは加速力など、フィニッシュ以外はその凄さを十分感じさせたが、とにかくフィニッシュの精度が悪い。観客はボールが枠から外れる度に嘆息を漏らし、その後激励の拍手を送っていた。マドリーは終盤にヘタフェの攻勢に遭い、クロスバー直撃弾などを許しながらも、何とか無失点を維持して試合終了のホイッスルを迎えている。