決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦は0-0からかろうじてPK戦を制する壮絶戦だった。そのPK戦でスウェーデンのラストキッカーを務めたのがFWリナ・フルティグだ。シュートは相手GKに止められたものの、弾いた球がゴールラインをわずかに越えていたため“フルティグの1ミリ”とも話題になった。だが本人は「あの(ゴールラインテクノロジーの)画像はもう見たくない。お腹が痛くなるから」と話すなど、地元メディアではすっかり天然キャラとして認知されている。
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「ポゼッションの質が高いけど、直線的なプレーも仕掛けてくる」
さらにインタビュアーから「ゲームのポイント」を訊かれた25歳FWは、なぜかクスっと笑いながら、「ボールを絶対に奪われてはダメ! 奪われてもすぐに奪い返さないとダメ!」と断言。そして「何よりも日本を相手に守備的に振る舞ったら負けてしまうわね」と、あくまでアクティブに戦うべきだと主張した。
20歳の若き司令塔、ハンナ・ベニソンも日本への警戒心を強める。
スウェーデンはグループステージで南アフリカ、イタリア、アルゼンチンと戦い、ラウンド・オブ16ではアメリカと対峙したが、ベニソンは「日本はこれまで試合をしたどの相手とも違う」と評する。そのうえで「アメリカはフィジカルが本当に強かったけど、日本は小柄ながらスピードが凄くて、狭いスペースで細やかなプレーをする印象がある。で、サイドでのプレーを好む。今大会のこれまでとはまったく違う展開になると思う」と予測した。
ここで「日本のスタイルはスウェーデンにとってやりやすいのか?」と質問が飛ぶ。ベニソンは「どうかな、はっきりとは言えないしベストを尽くすし、守備にすごく気をつけないといけないけど、個人的にはスウェーデンに合っていると思うわ」と返答している。
平均身長で日本より7センチ近く上回るスウェーデン。リスタートの精度とバリエーションは今大会屈指の呼び声も高く、日本にとってかなりの脅威となることは間違いないだろう。