かつてアジアを席巻し、有名選手・監督の“爆買い”で世界的にも話題となったクラブが凋落の一途をたどっているようだ。
昨年末、中国スーパーリーグから2部降格となった広州FC。2021年まで「広州恒大」として活動していた同クラブは、潤沢な資金力を背景に実力者たちを招聘し、瞬く間にアジアチャンピオンの座に駆け上がった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e3018e4159d08df875c35bbeb88add3f12cc1f3
1試合の勝利ボーナス2000万円→月給30万円、ボーナスなしに
ムリキ、ダリオ・コンカ、エウケソン、パウリーニョといった南米の名だたる人材を擁し、2011年から国内リーグ7連覇を達成すると、イタリアの名将マルチェロ・リッピが率いた2013年、元ブラジル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリが率いた2015年にはアジア・チャンピオンズリーグを制覇。アジア最強の時代を謳歌し、その後に続く欧州や南米のビッグネームを次々と“爆買い”する中国クラブの先駆けとなった。
しかし、2022年に入り、親会社の恒大グループが財政難に陥り、経営破綻を余儀なくされると、外国籍選手は全員が退団。チームは一気に弱体化し、ついには2部降格となってしまった。
そして、今季から2部リーグを戦う広州FCの現状について、中国メディア『捜狐』がレポートしている。それによると、現在の主力選手の月給は1万5000元(約30万6000円)程度、補欠は8000元(約16万3000円)ほどだという。ボーナスはなく、「チーム全体の給与は、恒大フットボールスクールの収入から出ている」と報じられている。
中国国内サッカー記者によれば、2012年当時の広州恒大のACL1試合当たりの勝利ボーナスは一人当たり100万元(約2000万円)前後にも上ったというから、現在とは雲泥の違いだ。補欠選手でも42万元(約850万円)を受け取ったという。