日本代表MF中村敬斗のソックスを“下げざるを得ない”事情とは… | footcalcio

日本代表MF中村敬斗のソックスを“下げざるを得ない”事情とは…

中村敬斗

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13日の親善試合カナダ戦で日本代表MF中村敬斗(23=Sランス)が左足を負傷した。足首を踏まれた状態でユニホームを引っ張られる暴挙の被害にあったが、一部ネット上では「ソックスを下げているから(狙われた)」など批判も受けた。だが格好付けているわけではない。ソックスを“下げざるを得ない事情”があった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/761bc5a55ec3f82d0949b1c7cd916dcb33883a22

https://news.yahoo.co.jp/articles/f8bb677822a975c237fd4486f3ebaa55a116b749

良いパフォーマンスを継続するためにソックスを下げる選択

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元々、中村は足の攣りやいタイプだった。それを克服するためにトゥエンテ時代から食事改善や筋トレなどにトライした。その中でふくらはぎを圧迫して鍛えるトレーニング方法を取り入れたこともあった。これが攻略の糸口になった。

本人の中で違和感が拭えず、パフォーマンスにも影響。逆説的だが、ふくらはぎが圧迫されることが痙攣に繋がっていると知った。LASKではソックスの裏側を切り、緩めて履いた。圧迫から解放されることでパフォーマンスは向上。昨季公式戦17得点8アシストに結びつけた。そして今夏のステップアップを勝ち取った。

現在、Sランスでもソックスを下げているが、それはフランスリーグの規定でソックスの裏を切ることが禁止されているからという。クラブ側は一度、ふくらはぎ部分を切り取って、緩く縫合する策を講じてくれたが、中村本人が違和感を感じた。削られるリスクも重々承知。負傷する恐怖心もあった。だが悩んだ末、良いパフォーマンスを継続するためにソックスを下げる選択。今は小さなレガースを当ててプレーしている。

サッカー選手の足は繊細。スパイクの重さや柔らかさだけではなく、本田圭佑のようにスパイクのシュータン何ミリまでこだわる選手もいる。中村も然りで、だからこそ正確かつ豪快なシュートの源になっている。

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カナダ戦で左足首付近を痛めた中村敬斗は14日の練習には参加せず、ホテルで治療。移動の際、空港へは車椅子に乗って姿を見せた。左足首にはテーピングを巻き、サンダルを履いた。森保一監督は中村の状態について「左足首の捻挫」と説明している。
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