1900年の第2回パリ大会で正式競技に採用されたサッカーは、参加選手資格を変えながらも「特異な存在」として続いてきた。「世界最高峰の大会」の中での「世界最高峰ではない競技」。国際サッカー連盟(FIFA)と国際オリンピック委員会(IOC)の関係から五輪サッカーを考える連載を5回にわたってお届けする。第4回は五輪サッカーの未来について。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd0e8d66659a06adbbcabe98f3ca1a5d2a2a6c7c
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日本は今大会オーバーエイジなしで戦った
日本は今大会、参加16チームで唯一オーバーエイジを使わなかった。いや、使えなかったといっていい。もちろん、リストアップはしていたし、候補の選手はいた。しかし、クラブ事情などで招集はかなわず。結果的に23歳以下だけで戦うことになった。
アリバイ的に「オーバーエイジ」を使うことはせず、23歳以下で戦うことを決めたのは、大岩監督の英断だと思う。残念ながらベスト8で敗退したが、金メダルを狙える力は十分にあったはず。オーバーエイジ抜きで優勝を果たせば、今後の五輪サッカーの在り方に一石を投じることになったと思うと、残念でたまらない。
冷静に考えて。かなり無茶な大会ではある。中2日での連戦は、ほかの世界大会では考えられない。しかも、開催都市だけでなく全国で開催だから移動もある。時期的にも7月から8月で暑さは最悪。東京大会ほどではないとはいえ、選手への負担は相当大きくなる。
招集に応じる義務のない過酷な大会に、喜んで選手を出すチームはない。最低でも3試合、最多で6試合を戦う選手たちの疲労は大きく、直後に開幕するシーズンへの影響は否定できない。
実際に21年に欧州選手権(EURO)、東京五輪とフル稼働したスペイン代表MFペドリは、その後負傷で長期離脱した。今大会はどのチームも選手の招集に苦慮している。たとえ23歳以下でも、EUROやコパ・アメリカで活躍した選手の招集は難航。日本が敗れたスペイン代表も、EURO主力の招集は見送り。日本戦2得点のFWフェルミン・ロペスは優勝メンバーではあるものの、グループリーグで28分プレーしただけ。バルセロナ所属の好選手だが、母国を欧州王者に導いたわけではない。
オーバーエイジも同様だ。大会前にはフランス代表のキリアン・ムバッペやアルゼンチン代表のリオネル・メッシらの出場もうわさされたが、どちらも実現せず。各国のオーバーエイジの顔ぶれを見ても、いわゆるスーパースターと呼ばれるような選手は少なかった。
年齢制限のあるチームに無制限の選手を3人加えるという摩訶不思議な制度は、もともと「集客」のために考えられたもの。23歳以下の選手だけでは集客が難しいからと、IOCのごり押しを受けて「お客を呼べる選手」を出場させるために作ったものだ。
過去には、ワールドカップ(W杯)で実績のあるスター選手が出たこともあるが、今大会に関しては思惑外れ。それどころか、23歳以下のスター選手も五輪を回避している。EUROだけでなく、今年はコパ・アメリカも五輪直前に開催。今後も4年周期で五輪年に開催されることが決まったから、南米のトップ選手の出場も、欧州同様に難しくなる。
今大会も、地元フランスの試合以外は決して観客動員がいいというわけでもない。準々決勝の日本対スペインも、スタンドには空席が目立った。ただ、今後も状況が好転するとは思えない。クラブの五輪離れがさらに強くなれば、メンバー招集が難しくなり、まともなチーム編成ができなくなる。そんなチームが集まって試合をしても、五輪サッカーの価値は下がるだけだ。
新しい「若者受けする」競技を次々と加え、五輪自体も変革の時を迎えている。かつてのように「サッカーに頼る」必要はなくなるのではないか。トップ選手が出ないのなら、なおさらだ。FIFAも過密日程で苦しむ選手に配慮して、一度は断念した「年齢制限引き下げ」を持ち出すかもしれない。再び、五輪サッカー存続がピンチになる。
16年リオデジャネイロ五輪男子サッカー決勝戦。他競技のブラジル代表選手まで集まった熱気のマラカナン競技場で、ネイマールが初の金メダル獲得を決めるPKを決めた瞬間は鳥肌が立った。ただ、相手のドイツ選手はほとんど知らない。それが、五輪サッカーの現実だ。
サッカーを五輪競技から外せば、その分の選手数をほかの「五輪しかない」競技に回せる。サッカー界としても過密日程による選手の負担を軽くし、選手の供出を渋るクラブとの関係も良くなる。
もちろん、女子をどうするかの問題もあるし、各国には資金確保のために五輪競技であることが必要なサッカー協会もある。それらを考えても、五輪サッカーが限界にあるのは間違いない。サッカーがない五輪、決して可能性がないわけではない。
アリバイ的に「オーバーエイジ」を使うことはせず、23歳以下で戦うことを決めたのは、大岩監督の英断だと思う。残念ながらベスト8で敗退したが、金メダルを狙える力は十分にあったはず。オーバーエイジ抜きで優勝を果たせば、今後の五輪サッカーの在り方に一石を投じることになったと思うと、残念でたまらない。
冷静に考えて。かなり無茶な大会ではある。中2日での連戦は、ほかの世界大会では考えられない。しかも、開催都市だけでなく全国で開催だから移動もある。時期的にも7月から8月で暑さは最悪。東京大会ほどではないとはいえ、選手への負担は相当大きくなる。
招集に応じる義務のない過酷な大会に、喜んで選手を出すチームはない。最低でも3試合、最多で6試合を戦う選手たちの疲労は大きく、直後に開幕するシーズンへの影響は否定できない。
実際に21年に欧州選手権(EURO)、東京五輪とフル稼働したスペイン代表MFペドリは、その後負傷で長期離脱した。今大会はどのチームも選手の招集に苦慮している。たとえ23歳以下でも、EUROやコパ・アメリカで活躍した選手の招集は難航。日本が敗れたスペイン代表も、EURO主力の招集は見送り。日本戦2得点のFWフェルミン・ロペスは優勝メンバーではあるものの、グループリーグで28分プレーしただけ。バルセロナ所属の好選手だが、母国を欧州王者に導いたわけではない。
オーバーエイジも同様だ。大会前にはフランス代表のキリアン・ムバッペやアルゼンチン代表のリオネル・メッシらの出場もうわさされたが、どちらも実現せず。各国のオーバーエイジの顔ぶれを見ても、いわゆるスーパースターと呼ばれるような選手は少なかった。
年齢制限のあるチームに無制限の選手を3人加えるという摩訶不思議な制度は、もともと「集客」のために考えられたもの。23歳以下の選手だけでは集客が難しいからと、IOCのごり押しを受けて「お客を呼べる選手」を出場させるために作ったものだ。
過去には、ワールドカップ(W杯)で実績のあるスター選手が出たこともあるが、今大会に関しては思惑外れ。それどころか、23歳以下のスター選手も五輪を回避している。EUROだけでなく、今年はコパ・アメリカも五輪直前に開催。今後も4年周期で五輪年に開催されることが決まったから、南米のトップ選手の出場も、欧州同様に難しくなる。
今大会も、地元フランスの試合以外は決して観客動員がいいというわけでもない。準々決勝の日本対スペインも、スタンドには空席が目立った。ただ、今後も状況が好転するとは思えない。クラブの五輪離れがさらに強くなれば、メンバー招集が難しくなり、まともなチーム編成ができなくなる。そんなチームが集まって試合をしても、五輪サッカーの価値は下がるだけだ。
新しい「若者受けする」競技を次々と加え、五輪自体も変革の時を迎えている。かつてのように「サッカーに頼る」必要はなくなるのではないか。トップ選手が出ないのなら、なおさらだ。FIFAも過密日程で苦しむ選手に配慮して、一度は断念した「年齢制限引き下げ」を持ち出すかもしれない。再び、五輪サッカー存続がピンチになる。
16年リオデジャネイロ五輪男子サッカー決勝戦。他競技のブラジル代表選手まで集まった熱気のマラカナン競技場で、ネイマールが初の金メダル獲得を決めるPKを決めた瞬間は鳥肌が立った。ただ、相手のドイツ選手はほとんど知らない。それが、五輪サッカーの現実だ。
サッカーを五輪競技から外せば、その分の選手数をほかの「五輪しかない」競技に回せる。サッカー界としても過密日程による選手の負担を軽くし、選手の供出を渋るクラブとの関係も良くなる。
もちろん、女子をどうするかの問題もあるし、各国には資金確保のために五輪競技であることが必要なサッカー協会もある。それらを考えても、五輪サッカーが限界にあるのは間違いない。サッカーがない五輪、決して可能性がないわけではない。
コメント
中二日はマジで考えた方がいいわ。
開催期間中に終わらせなければいけないだろうけど、現状でも開幕前日からサッカーだけ先行スタートしてる時点でおかしいんだよな。
五輪ではもうGL廃止していきなりトーナメント、しかもベスト32からスタート………っていうのはやっぱ無理なんだろうな。
最初からトーナメントなら敗者復活戦もあると1試合で大会終わるってのがなくていいかもな
柔道みたく銅メダル複数いてもいいと思うし
FIFAからしたら五輪サッカーやめたいんだから渡りに船やな
五輪サッカーは無くなっても構わんが
今の五輪を金の面で支えてるのは入場料ではなく放映権だしいまだにサッカーの収益が五輪の屋台骨なのは変わってない
>新しい「若者受けする」競技
そもそもこれもあんま客入ってないし今の若者でスポーツ見る層の小ささもあって放映権的な訴求力も低い
そこがサッカーの代替出来る人気を得るまでは到底非現実的な提言
もう野球やれよ野球
そんで日本にアホみたいな放映料せびれば払ってくれるぞNHKとあほのマスコミがw
個人的には無くなってもいい
IOCは困ってもFIFAは別に困らんだろ
そもそもメンバーの集まりが大会ごとに悪化してる
96アトランタなんて今と比較にならん豪華メンバーが出てた
サッカー界にとっては存在意義はどんどん薄れてる
コレはなくせって言ってんの?
どの立場から言ってんのかが分からん
どうせ超一流は出ないしな
若手の経験の場だから残したいけど
プロ経験の無い年齢制限のあるアマチュアのみにしてスカウティングの場にすればいいんじゃね?
いやいや、世界のサッカー市場からしたらそんなのスカウトする必要は無いし、プロ経験が無くて年齢制限のアマチュアなんか更に集客出来ずにガラガラだろw
誰が見るんだよそんなの。君だって言ってるだけで実際やっても無関心でしょ
あと細かいことだが、サッカー用語としてのスカウティングって相手チームの分析であって、新戦力発掘的な意味でのスカウトとは違うのでは
ユース五輪ではサッカーは既に排除されてフットサルになった
とにかく開催国負担が大きいのがネック
何個も会場使うから改修費、移動費とか警備費が莫大
そのくせ男子は強豪国がやる気ないし
近いうちにフットサルに変更されてもおかしくないよ
100ユーロはつれぇわ
1試合で5万のキャパを半分ぐらい埋められる開催国が関係ない競技ってオリンピックに他にあるの?
空席が目立ったとか書いてるけど入場者数は書いてないし、現地の開催時刻の問題や会場のキャパがでかい点も考慮にいれてないし
バスケ会場ですらキャパ8000人で2、3万人集められたら興業としては大成功でしょ
サッカーは空席が目立った(2万人)はミスリードを誘いすぎ
なぜか五輪サッカーの存続危機とまで妄想を飛躍させて帰結させてるし低レベルな記事
同意
意味わからん記事
サッカーを下げたいだけの記事だよ
マスコミが数字を書いたら率を見ろ
率を書いたら数字を見ろ
そう教わった
以上
なるほど。
何回読んでも分からん
結局何処らへんが存続の危機なわけ?
五輪の存続の危機てのは分かるけど、それが言いたいのか?
サッカー抜くと放映権料の相当分が飛んじゃうし五輪の終了だな
まあ無理だよ、この記事も意味不明だけど
IOCの放映権料の大部分が欧州、米国と日本
これらの国は五輪サッカー目当てで放映権料払ってるわけじゃないよ
サッカーは開催国負担が大きすぎてユース五輪では既にフットサルに変更されたし本五輪でもその可能性はある
FOOTBALL ZONEの記事でしかも元ニッカンスポーツの記者が書いてる記事なんて真に受けちゃダメ
お願いだからサッカーも五輪から消えてくれ~ってか
なんで花形競技が消えると思ってんだ?(笑)
どこをどう読んだの?
タイトルだけで語る人が増えたね
どう読んだって長々しくもっともらしいこと言って
「五輪サッカーが限界にあるのは間違いない。サッカーがない五輪、決して可能性がないわけではない。」
この2行が言いたいだけの記事だろ
どう読めばこの記事を見てサッカーを下げたいだけだと思うのかわからんな
まっとうな記事だ
五輪サッカーはFIFAとIOCの妥協の産物どう考えても五輪の価値は下がり続けている
クラブは招集に応じる義務のない過酷な大会に選手を出さないしこの年代のスターもモチベーションがなく出る意味を見いだせてない
日本においては鈴木松木さえ呼べないありさまだ
正直張り切ってるのは開催国だけだ
考えなければいけない時期に来ているという記事だ
それでも人数で言えば圧倒的なんだよな、視聴率もそうだし
次点でバスケくらいじゃね、会場の大きさで仕方ない部分もあるけど
少なくても落ちぶれようがこんな言われするレベルではないんだよな
女子の試合ほぼ埋まってたけど
オリンピック自体を辞めたら良い?