TVer独占配信『マンデーフットボール』収録後の風間八宏氏に、サッカー日本代表の強さの理由を訊いていくと、育成を含めた日本サッカーの環境へと話題が移っていく。『マンデーフットボール』の収録中と変わらない独特な切り口と豊富な知識で、現代サッカーを語ってもらった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cde0f0bd1541d1b37306fa7190089d21dd801af7
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「戦術眼は本当に上がった」「育成のトップは最後にある」
―鎌田大地選手や守田英正選手が最終予選ではキーマンになっていますが、彼らについてはどのように見ていますか?
「どこが違うかと言ったら、自分たちのやりたいことをやるんじゃなくて、相手の嫌なことをできる。相手がしっかり見えているよね。相手はこう来るから、俺たちはこうするよって。(普段プレーするリーグの)相手は能力が高いから、(アジア予選では)潰しに来られても何とも思わない」
「日本の選手たちの戦術眼は本当に上がったと思う。これまでは自分たちがやりたいことをやろうとしていたけど、今は相手を見て戦える。そこも1人ずつの能力が格段に上がったところだと思います」
―川崎フロンターレでは板倉滉選手や三笘薫選手、田中碧選手、名古屋グランパスでは菅原由勢選手が10代のときに一緒にやっていますが、当時とは変わりましたか?
「どんどん良くなってるね。技術はどんどん良くなるけど、成長を加速させるのは、やっぱり向こう(海外)に行ってやるしかない。だからこそ、そういう意味で彼らはそれを望んでやっているし、それをちゃんと自分のものにして、チームメイトとの戦いにも勝っている。日本代表が強いはずだよね」
「俺が関わったからとか全然思ってないけど、立派な選手になってるなって。(ゴールを決めた)菅原もそうだけど、途中から出ようが最初から出ようが、彼らはやることを変えない。当たり前のことなんだけど、グラウンドの中で怖い選手になっているなっていうのは感じるし、俺が見ていたときとは全く違うんで凄いと思う」
―わずか数年の間に、ブンデスリーガやプレミアリーグで活躍をするまでに成長しました。
「若いころに海外に行けば、(成長の)早さは必ず出る。(Jリーグで)使ってみると、すぐ(海外に)行っちゃうから。菅原もそうだし、藤井陽也(名古屋→コルトレイク)は学校の先生に『この子プロになれるんですか?』って言われたから、『大丈夫』って言ったんだけど……(笑)。若い選手はぱっと起用すると、すっと成長していくからね」
―菅原選手も風間さんが名古屋を指揮していたときに、17歳でデビューしていますね。
「学校枠は取り外した方がいい。世界でも17歳でどんどん出てきているし、17歳完結くらいで考えたほうがいいと思う。育成の最後はトップにあると思うから。そういう意味で(日本のレベルが上がっているのは)、Jリーグのレベルが高くなっているからというのも確かにあるけどね」
―逆説的に考えると、海外に行かないと育まれない部分があるという捉え方もできますね。高いレベルの選手を日本で育てることはできないのでしょうか。
「できると思うけど、それには、相手も厳しくならないといけない。1チームだけではできないってことだよね。ドイツを見れば、バイエルン・ミュンヘンみたいに強いチームを倒すために他のチームが強くなって、ブンデスリーガ全体にレベルが反映されていく。もっと言えば、日本はブラジルみたいに有望な選手をどんどん欧州に輩出していくのか、(ドイツのように)リーグ自体が強くなっていくのか、これから次第じゃないかな」
―その国内を見ると、今はヴィッセル神戸やFC町田ゼルビアのようなインテンシティの高いサッカーを志向するチームが勝っていますね。これは単なるトレンドなのでしょうか?
「まず、ボールを持つ、持たないという話ではなくなってきている。インテンシティとは何かというと、一番大事なのは速度なんですよ。サッカーは前方向に進めなければうまくいかないけど、その速度の中でできるかどうか。Jリーグはまだ、速さを抑えようとしているところがある。ミスしないように速度を抑えるのと、どんどん速くしていくのは違う」
―今回出演したTVer『マンデーフットボール』では、マンチェスター・シティがトッテナムに0-4で敗れ、公式戦の連敗が5に延びたというニュースも取り上げられましたね。
「シティがちょっとでもミスすれば、スピードを落とせばやられる。全員がその速度の中に入れないと、そのスピードでプレーすることはできないけど、それを作っていくべきだとは思うよね。簡単にはできないけど、昔のバルセロナが、バイエルンがそうだったように、どこかのチームが出てきてくれると面白いですね」
「どこが違うかと言ったら、自分たちのやりたいことをやるんじゃなくて、相手の嫌なことをできる。相手がしっかり見えているよね。相手はこう来るから、俺たちはこうするよって。(普段プレーするリーグの)相手は能力が高いから、(アジア予選では)潰しに来られても何とも思わない」
「日本の選手たちの戦術眼は本当に上がったと思う。これまでは自分たちがやりたいことをやろうとしていたけど、今は相手を見て戦える。そこも1人ずつの能力が格段に上がったところだと思います」
―川崎フロンターレでは板倉滉選手や三笘薫選手、田中碧選手、名古屋グランパスでは菅原由勢選手が10代のときに一緒にやっていますが、当時とは変わりましたか?
「どんどん良くなってるね。技術はどんどん良くなるけど、成長を加速させるのは、やっぱり向こう(海外)に行ってやるしかない。だからこそ、そういう意味で彼らはそれを望んでやっているし、それをちゃんと自分のものにして、チームメイトとの戦いにも勝っている。日本代表が強いはずだよね」
「俺が関わったからとか全然思ってないけど、立派な選手になってるなって。(ゴールを決めた)菅原もそうだけど、途中から出ようが最初から出ようが、彼らはやることを変えない。当たり前のことなんだけど、グラウンドの中で怖い選手になっているなっていうのは感じるし、俺が見ていたときとは全く違うんで凄いと思う」
―わずか数年の間に、ブンデスリーガやプレミアリーグで活躍をするまでに成長しました。
「若いころに海外に行けば、(成長の)早さは必ず出る。(Jリーグで)使ってみると、すぐ(海外に)行っちゃうから。菅原もそうだし、藤井陽也(名古屋→コルトレイク)は学校の先生に『この子プロになれるんですか?』って言われたから、『大丈夫』って言ったんだけど……(笑)。若い選手はぱっと起用すると、すっと成長していくからね」
―菅原選手も風間さんが名古屋を指揮していたときに、17歳でデビューしていますね。
「学校枠は取り外した方がいい。世界でも17歳でどんどん出てきているし、17歳完結くらいで考えたほうがいいと思う。育成の最後はトップにあると思うから。そういう意味で(日本のレベルが上がっているのは)、Jリーグのレベルが高くなっているからというのも確かにあるけどね」
―逆説的に考えると、海外に行かないと育まれない部分があるという捉え方もできますね。高いレベルの選手を日本で育てることはできないのでしょうか。
「できると思うけど、それには、相手も厳しくならないといけない。1チームだけではできないってことだよね。ドイツを見れば、バイエルン・ミュンヘンみたいに強いチームを倒すために他のチームが強くなって、ブンデスリーガ全体にレベルが反映されていく。もっと言えば、日本はブラジルみたいに有望な選手をどんどん欧州に輩出していくのか、(ドイツのように)リーグ自体が強くなっていくのか、これから次第じゃないかな」
―その国内を見ると、今はヴィッセル神戸やFC町田ゼルビアのようなインテンシティの高いサッカーを志向するチームが勝っていますね。これは単なるトレンドなのでしょうか?
「まず、ボールを持つ、持たないという話ではなくなってきている。インテンシティとは何かというと、一番大事なのは速度なんですよ。サッカーは前方向に進めなければうまくいかないけど、その速度の中でできるかどうか。Jリーグはまだ、速さを抑えようとしているところがある。ミスしないように速度を抑えるのと、どんどん速くしていくのは違う」
―今回出演したTVer『マンデーフットボール』では、マンチェスター・シティがトッテナムに0-4で敗れ、公式戦の連敗が5に延びたというニュースも取り上げられましたね。
「シティがちょっとでもミスすれば、スピードを落とせばやられる。全員がその速度の中に入れないと、そのスピードでプレーすることはできないけど、それを作っていくべきだとは思うよね。簡単にはできないけど、昔のバルセロナが、バイエルンがそうだったように、どこかのチームが出てきてくれると面白いですね」
コメント
とにかく文章に補足が多いなw