レヴァークーゼン、31年ぶりにDFBポカールを制し国内二冠を達成!退場者出すも2部のカイザースラウテルンに完封勝ち

カップ戦
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現地時間25日、DFBポカール(ドイツカップ)は決勝戦が行われ、レヴァークーゼンとカイザースラウテルンが対戦した。

無敗でブンデスリーガを制し、三冠獲得を目指していたレヴァークーゼンだが、UEFAヨーロッパリーグ決勝戦ではアタランタのオールコートマンツーマンの前に完敗。公式戦の無敗記録は51試合でストップしたが、最後に残されたタイトルに向けて、2部のクラブながら決勝まで駒を進めたラウテルンと顔を合わせた。

■試合結果
カイザースラウテルン 0-1 レヴァークーゼン
■得点者
カイザースラウテルン:なし
レヴァークーゼン:ジャカ(17分)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c6de2186debcfaa772574da0d9d3c41f30533b1a

レヴァークーゼン、DFBポカールを制し国内2冠



下馬評では圧倒的に有利のレヴァークーゼンだが、ここまで勝ち上がってきたラウテルンも気合十分。開始わずか3分でレヴァークーゼンのサイドの裏のスペースを突き、コスヌにファールで止めさせてイエローカードを出させるなど、ブンデス新王者を相手に上々の入りを見せる。

さらに5分にはハンスリックが右サイドからカットインして左足でシュートを放つも、GKフラデツキーが横っ飛びではじき出した。

ラウテルンを勢いづかせてしまったレヴァークーゼンだが、11分に右サイドを突破したフリンポンがエリア内に侵入して左足でシュートを放つも、これはGKクラルがしっかりとキャッチ。13分にはグリマルドの左からの折り返しをニアサイドでシックが合わせるも、これはDFがシュートコースに体を入れてブロックした。

15分にはヴィルツが左サイドからカットインして右足でシュートを放つ決定機を作り出したが、これはGKクラルが足でブロック。徐々にだが確実にレヴァークーゼンがラウテルンゴールを脅かしていく。

迎えた17分、中央突破を図ったヴィルツがボールを失い、中盤にボールがこぼれる。これに反応したジャカがダイレクトで左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左へと決まり、レヴァークーゼンが均衡を破った。

先制したことで落ち着きを手にしたレヴァークーゼンが、一気に主導権を握っていく。しかし44分、勢い余ってトミヤクの足を踏んでしまったコスヌに2枚目のイエローカードが提示されて退場。1点リードのレヴァークーゼンだったが、数的不利の状況に陥ることとなった。

後半、10人となったレヴァークーゼンはシックとホフマンを下げてアドリとスタニシッチを投入。コスヌが退場した穴をスタニシッチで埋め、アドリとヴィルツでカウンターを狙う。

一方、数的優位を得たラウテルンはハンスリックに代えてアッシュを投入。10人のレヴァークーゼンを相手にまずは追いつきたいところだが、後半開始早々にラウテルンサポーターが陣取るゴール裏から発煙筒が焚かれ、さらにはロケット花火も打ち上がったことで試合が一時中断。熱狂的なサポーターの迷惑行為により、選手たちが実害を受けることとなってしまった。

試合再開後、56分に右CKをスタニシッチが頭で合わせるも、フリーでのヘディングはゴール左へとわずかに外れる。

数的優位のラウテルンは代わって入ったアッシュが前線で存在感を見せるが、チームとして攻撃の形が見えず、一人多い状況を生かすことができない。75分にはレヴァークーゼンのカウンター。ヴィルツのパスにフリンポンが抜け出し、GKクラルをかわすが、シュートは打てず。折り返すもDFにクリアされる。

ラウテルンは引いて守るレヴァークーゼンを前に決定的なチャンスが作れないまま、時間だけが過ぎていく。逆にレヴァークーゼンはカウンターから効果的に追加点のチャンスを作るが、決めきることができない。

アディショナルタイムの6分間でもラウテルンにゴールを許さなかったレヴァークーゼンが、92-93シーズン以来、31年ぶりとなるDFBポカール制覇を成し遂げ、ブンデスリーガに続いて国内二冠を達成した。

レヴァークーゼンは43勝9分1敗という驚異的な成績でシーズンを終えることとなった。
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