22年のプロキャリアに終止符。涙こぼれた長谷部誠「子供が寄ってきた時はさすがに感極まってしまいました」

長谷部誠引退・退団
1
フランクフルトの長谷部誠が現役引退となった最終戦を振り返った。

フランクフルトは18日、ブンデスリーガ第34節でライプツィヒと対戦。試合はライプツィヒが2点をリードする展開となったが、後半に2つのゴールを奪い試合を振り出しに。2-2のまま試合が進むと、後半アディショナルタイムに今季限りでの引退を発表している長谷部とセバスティアン・ローデがピッチへ。万雷の拍手を送られながら最後のピッチに立ち、そのまま2-2で試合が終わり、有終の美を飾った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d81335277784189abeddf60170a7184babb2c34f

最終戦で途中出場



試合後、笑顔も見えた長谷部だったが、子供たちと抱き合った瞬間に涙が溢れた。少しばかり下を向きながらその場にとどまり、涙が止まるのを待っていた。

その瞬間に考えていたことを問われた長谷部は、「今日までそんなに感情的になることがなかったというか、この年齢までやれているので、自分でサッカー選手をやめるということにだいぶ時間をかけて準備ができた。そういう意味で言えば、特に感情的になることがなかったんですけど、子供が寄ってきた時はさすがに感極まってしまいました」と思いを口に。続けて、「自分にとっては、やはり家族はとても大きな存在だった。それが思ったよりも恥ずかしながら感情が出た」と語り、涙を流した理由を明かした。

最終節はヨーロッパリーグの出場権がかかっていたこともあり、他会場の結果などを踏まえ、後半のアディショナルタイムまで出番は回ってこなかった。それでも長谷部は、「これだけ長くやってきた経験上、そんなに物事がうまくいくことはないというのは自分の中でもわかってる部分がある」と出場時間が短くなることも想定していたと語りつつ、「試合が終わってスタジアム全体でお別れの雰囲気を作ってくれて、そのことが非常に自分としてはありがたかった」とサポーターへの感謝の思いを明かした。

「自分としてはサッカーを通して、一人の人間として成長させてもらった。サッカーに成長させてもらったことが多くあると思う。それをこれからの人生に生かしていきたい」と語った長谷部。次なる道がどうなるかはわからないが、さまざまな経験をしてきたからこそ誰とも違った道を歩んでいくに違いない。

長谷部はこの試合でブンデスリーガ通算出場試合数を384に伸ばし、外国人の選手としては、1位のクラウディオ・ピサーロ(490試合)に次ぎ、レバンドフスキ(FCバルセロナ)と並んで歴代2位タイに。
タイトルとURLをコピーしました