その大仕事が勝利につながらず、ベスト8という新たな景色を見られなかったのは本当に残念だったが、松本時代の恩師でもある日本サッカー協会の反町康治技術委員長も「大然の2度追い、3度追いが『前から行くぞ』というメッセージになった」と、大会を通しての献身的な姿勢を高く評価していた。
そんな前田だが、クラブでは昨年12月17日のアバディーン戦でスタメン出場し、いち早く今季の後半戦をスタート。それから早くも2か月近くが経過しようとしている。後半戦のゴールこそ3点にとどまっているが、今の彼は日本代表における“弾丸1トップ”とは異なり、「左サイドのチャンスメーカー」として異彩を放っているのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef74358979e9bb454e82208e05ab9f7537425919
元豪州代表のコーチがアドバイス…「僕自身、サッカーの見方が変わった」
「ちょうど1年前にセルティックに来たんですけど、最初は全く仕掛けなかった。今季に入ってからも仕掛けやドリブルとか、そういうタイプじゃなかったんです。
だけど、今季から来たコーチのハリー・キューウェルが『お前は足が速いのに何で仕掛けないんだ』『どうしてやらないんだ』と言い始めた。ワールドカップ前くらいから毎試合後、個人ミーティングを始めて、自主練も付き添ってもらうようになったんです。
それからは自分も変わりましたね。『ミスしてもいいからどんどんチャレンジしろ』『とにかくいったん仕掛けろ。ムリやったら下げていい』みたいなことを言われるようになって、どんどんドリブルで打開するようになりました」
キューウェルといえば、現役時代はリーズやリバプールで一世を風靡し、オーストラリア代表でも2006年ドイツ、2010年南アフリカの両W杯でも活躍した左利きのテクニシャン。打開力にも秀でたアタッカーだった。スプリント能力に長けた韋駄天FWをドリブラーに改造しようとしたのは、自身の経験値を踏まえてのことではないか。
確かに「オフ・ザ・ボール」で勝負できるだけでなく、「オン・ザ・ボール」でも違いを見せられるようになれれば、前田は一段階、二段階、大きく飛躍できる。そう確信して、指導者になった元オーストラリア代表FWは新たなアプローチを試みたのだろう。
前田は、しみじみと言う。
「僕は今も英語はそんなに喋れないので、ミーティングもあんまりしたくなかったし、『サッカーもあんまり見なくていいや』というタイプやったんです(苦笑)。でもハリーと出会って、映像を見て、自分なりに意識するだけで、こんなにも大きく変わるんだと実感しましたね。
ハリーも僕には簡単な英語で分かりやすく説明してくれますし、映像の内容も幅広い。単にドリブルで仕掛けた場面だけじゃなくて、前でのポジショニングや動き出しのタイミング、動くコースやゴールに至る過程など、ホントにいろいろ厳選された内容なんで、1試合フルで出ている時は結構な長さになります。
それを試合ごとにやるので、すごく勉強になっている。僕自身、サッカーの見方が変わったし、改めてサッカーの奥深さを学んでいる段階ですね」
2月1日のリビングストン戦でも、4-3-3の左ウイングに陣取った背番号38は、序盤から積極的にボールを受け、対面にいたデブリンに対し、スピーディかつ迫力あるドリブルを披露。一気に抜き去り、ゴールライン付近までえぐってマイナスクロスを上げるパターンを何度も繰り返していた。
それによって1トップの古橋亨梧や左インサイドハーフの旗手怜央がビッグチャンスを迎えるシーンも少なくなかった。
左SBテイラーの先制点、前田自身が泥臭く押し込んだ2点目も、いずれも左からの崩しが起点になっていた。それだけ左の前田は、三笘薫(ブライトン)顔負けの存在感と打開力をスコットランドで示しているのである。目を輝かせながら前田はこう語る。
「今まで仕掛けるっていうのを全くやってなかったんで、それこそ今、薫の映像やったり、他の左サイドの選手のドリブルを見たりするようになりましたね。この前もレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールのプレーを見たりとか、主に左サイドの選手ですけど、彼らがどういうふうに仕掛けているのかを気にしてチェックしています。それを練習で試してみることにもトライしています」
松本、水戸、マリティモ、横浜。前田が辿ってきたプロキャリアの中で、ここまで突破を求められたケースは皆無に等しかった。だからこそ、探求心を持って世界トップ選手を分析したり、フィードバックするようなこともあまり積極的にはしなかったのだろう。
しかしながら、キューウェルという目のつけ所の異なる指導者の出現によって、前田は自分自身の新たな一面に気づき、その才能を懸命に開花させようと努力するようになった。もちろんW杯という世界最高峰の大舞台に立ったことも大きいが、こうした貴重な出会いと経験が、25歳になった彼を確実に変えようとしているのは間違いない。
「サッカーをすごく考えるようになったのは確かです。ワールドカップに一度出て、『また出たい』という気持ちも強くなった。だから、自然とサッカーのことを知りたいって気持ちが湧いてきたのかなと思います。
ここからまだまだシーズンは続きますけど、今はアシストとゴールが両方とも6ずつくらいなので、どっちも二桁に引き上げたいですね。これまでの自分はゴールを二桁取ったとしても、アシストが全然ない選手でしたけど、どっちもできれば、アタッカーとしての幅も広がる。いろんな仕事ができる選手になれるように1日1日、1試合1試合を大事にしていきたいです」
コメント
英語話せません、ミーティングしたくないです、サッカー見る気もないです、キューウェルどうこう以前に海外まで行って何これそりゃ変わるだろ笑
ミスってもいいから行けるとこは行け、駄目っぽいならその時下げろ、最初から行けなさそうだから下げとこうじゃなくて次のプレイの為に行くフリしとけ、って日本でも多少はそうやって教えて欲しいよね
キューウェルがコーチできたのもポステコグルーのおかげだし、セルティック組は恵まれてるな。
本当に移籍当初と最近では前田の左サイドでのプレースタイルがまるっきり違う
ドリブルもそうだしスピード活かして左足のクロスもよく見るようになった
三笘のインタビューからわかるように常日頃からいろいろ考えて練習する大切さよな。プロならみんな当たり前かと思ってたけど、ピンキリなんやな。
進化する大然
前田はほんまようやってるけど、英語は喋れるようになろう
古橋も旗手もやけど、この戦術サッカーの時代に「言葉わかりません」じゃ話にならん
カタカナ英語でも通訳通さず自分で話そうと努めてる冨安と三笘見習って
前田みたいなタイプって多いのか?特殊なのか?
分析はコーチらに任せるのはありだけど、全く興味なかったってのはいかがなものか
キューエルには感謝しかないけど、今まで誰もそういう指導してこなかったってJリーグの指導の程が知れるね。
Jリーグ時代からキューエルのような指導を受けていたら今すでにもっと上のレベルでもっと上のレベルのクラブにいた可能性もある。
セルティックはポステゴグルー監督に
ハリーキューウェルコーチと指導者が素晴らしいね
前田の覚醒はキューウェルさん指導の賜物
日本人は言葉の問題含めてコミュ二ケーションの面やアジア人への偏見など何かとハードルが高い
セルティックは素晴らしい監督とコーチがいる
しかも日本人への評価にそういったハードルは無いといえる
しかもチャンピオンズリーグという夢舞台もある
今セルティックは日本人選手の1stステップとしては
最高の環境なのは間違いない
試合後、たどたどしい英語で応じられる程度には喋ってたけども。
ボールの受け方が上手くなったなぁと感じてたけど、今まで全く剥がす意識が無かったんかいっ!w
大然こそが、次回に向けての隠れた原石なのかもしれんね、こりゃw
ビデオも観るようになったなんて大進歩だし。
日本の指導者は前田の例を悪例として深く反省した方が良いな。
組織ありきで個性を伸ばそうとしない、
チャレンジするための技術を教えられないだけでなく、チャレンジする意欲を削り取って組織貢献ばかり説きまくる
組織第1はもちろん長所だけど、今の20才前後のサブの戦力の個性を伸ばせるだけの指導能力が無いなら、外部から招聘するしかない。
樺山な。
※12
そうなのか? この話では、コイツ持って生まれた個性だけで考えずやってたのか
ってなものを感じるんだけど
これまでの指導で失われた時間、前田がスポイルしてきた自分の可能性を考えると恐ろしいな。
前田はいくつものクラブ・指導者を渡り歩いてきたのに、誰も彼の仕掛けのモチベーションを上げられなかったのか。
>>14キミを見て感じたが、
成長するためには国語の読解力が必要だなw
前田を、あの問題児を、プロに送り出した我々
みたいな誇らしげな指導者のインタビュー記事は何だったのかw
まず、指導者は自己満足のためにする指導をやめなきゃならんな。勉強になったわ。
>>6お前は何もできないくせに偉そうだな。
※16
快速のFWが「今まで仕掛けるっていうのを全くやってなかった」
これが個性を奪う指導の賜だって言うのか?
ドリブル?足の速さを活用できるスペースがある場合はコイツは無双してたが…
コイツを使いにくいのはパスの精度が低すぎることなんだが…
>>21コイツとか書き込みする輩って、ただのヤカラなんだよね。
>>20ププププ
鎌田「次のステージに向けて個を伸ばさないと」
吉田「まだまだ個を伸ばさないと世界で勝てない」
遠藤「ベスト8を狙うには個を伸ばさないと」
ハリー急「お前は速い個があるのになぜ仕掛けないのか?」
前田「仕掛けなんか日本で教わったこと無い」
あの足の速さで、持久力もずば抜けている速筋と遅筋を備えたフィジカルエリートなんて世界を探してもまずいないんだから、前田はあと上手くなるだけの逸材なんだよね。伸び代しかない。
岡崎だってマインツからレスターの時代には技術もサッカーIQもとても高いレベルに達していた。
>>24前田は出来ない、出来なかったわけではなく
やり方を一切知らなかっただけだからね。速さの個性をすべてジョギングに費やしてゲームしてたっていう。
笑っちゃうね、めっちゃ伸びるじゃん今後。
岡崎も確かに海外に出て、自分のプレーが華麗だって評価されたの始めてとか言ってたし。視点を変えると伸びるよね絶対に。
誰か大然にエンバペのプレー集だけじっくり観て研究するように言ってくれw
眼鏡姿の前田はカフェのオーナーっぽいな。
ネガティブな事を自ら打ち明けてるんだし、改善しているんだろう
>>23
足の速いやつをFWにおいといてスピードでぶち抜けって言わないコーチなんて日本に居ないと思うぞ
記事でもろくに他人のプレーも見なかったと言ってる前田がやってなかったとしか、記事からは見えない
俺にはあなたがとんでもなくおろかにしか見えないな
減点方式で選手を判断する指導者やファンは駄目だね
ロストしたとか悪いとこばっかしかみない連中はろくなもんじゃね
>>24
覚醒したら一番やばそうだからね前田は
>>28また妄想癖のおっさんかよ。
スピードでぶち抜けって言われるのと、こういう風に仕掛けてみたらどうだ?って言われるのは全く違うのよ。少しスポーツするか、マトモな仕事をしろよ。
>>30ロマンしかありませんな。
まーーた次回のロマン枠も前田かよw
>>29やっぱり、1対1推奨のベルギーリーグって最高だな。若い内にレンタルされておくべき。活躍すればステップアップすぐできるし。
>>9
欧州で全く無名のJリーグの選手が
イキナリCL出場はJ選手にしたら夢みたいですね
海外挑戦が二度目で最初はこの考えだったってのに驚き
どんだけポテンシャル高いねん
>>33
そうかな?
鈴木優磨見てるから…どうなんやろね
>>31
いやあなたが「日本の教育は個性を潰す」て主張してるんだろ
前田は明らかに個性のない教育にそまって無い勢のトップ集団にいるだろ
前田のどのへんが教育でおかしくなった無個性な選手だったのかをまず説明しろよ
>>9
辺境リーグは最高とか最低のステージないよ得点ランクとかアシスト王とか個人の結果次第。あくまで代表基準で
だいたい日本のシステムのせいで前田がああいう選手に育ったっていうのは
伊東純也の存在一つで矛盾してると思う
あくまで属人的なもので前田はセルテックで良い師に会えたというだけの話だと思う
日本の育成システムにまで敷衍するのが間違いだ
>>37なんでマトモな仕事もしてない読解力も無い、駄目な輩に説明なんかわざわざしてやらにゃならんのよ甘えんなよ。
っていうのが、貴方への言葉であり前田選手が受けていた仕打ちですけど?w
本当に妄想癖の人間ってのは論旨を飛ばしに飛ばすよね。苦労してるんだろうな普段。
>>38
辺境ではないね
辺境なのはJやKやね
あえて欧州で辺境とするならルーマニアなど東欧位か
スコティッシュはUEFAカントリーランキング
9位とそれほど低くない
セルティックの影響力は日本人が思ってるよりデカいよ
全く興味なかった。って奴、結構多いよ。そういうやつ大体身体能力高さに自惚れてるやつ
素材なら三笘より全然上なので頑張ってほしい
>>1
日本じゃ無理、日本の美学はチャンス作らなくて良いからミスをするなだから
>>42
FIFAランキングを当てにしない方がいい、何でもどこを数値化してランキングにどう反映させてるのか見るべき、見ればFIFAランキングが強い順ではない事がわかるよ!
あと一般的には五大以外は欧州では辺境と呼ぶ、日本でできた言葉ではないから自由に解釈してもいい
>>46
五大以外辺境?ソースは?
ポルトガルも辺境?
そりゃ無いわ
それにスコティッシュは英国内だぜ
それよりも辺境の意味知ってる?
>>43
それを変えてやるのが指導者なんだけどな。
なんでこの記事読んで日本の指導者が批判されているんだ?
ネガティブすぎるだろ…