バイエルン、日本人3選手フル出場のシュトゥットガルトに競り勝つ…リーグ連勝で首位キープ

遠藤航原口元気

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ブンデスリーガ第23節が4日に行われ、シュトゥットガルトとバイエルンが対戦した。

前人未到のリーグ11連覇を目指すバイエルンは、前節ウニオン・ベルリンとの首位攻防戦に3-0で快勝。絶対王者の強さを見せつける形となった。暫定では1試合消化の多いドルトムントに「3」ポイント差で上回られているが、今節に勝利すれば得失点差で再び首位に浮上する。勝利が求められる今節は、15位シュトゥットガルトの本拠地に乗り込んだ。

バイエルンはエリック・マキシム・チュポ・モティングを最前線に配し、ジャマル・ムシアラ、キングスレイ・コマン、トーマス・ミュラーが2列目を形成。そのほか、ジョシュア・キミッヒやレオン・ゴレツカらがスタメン入りしている。対するシュトゥットガルトは伊藤洋輝が左サイドバック(SB)に入り、遠藤航と原口元気が中盤のインサイドハーフで先発に名を連ねた。

【スコア】
シュトゥットガルト 1-2 バイエルン
【得点者】
0-1 39分 マタイス・デ・リフト(バイエルン)
0-2 62分 エリック・マキシム・チュポ・モティング(バイエルン)
1-2 88分 フアン・ホセ・ペレア・メンドーサ(シュトゥットガルト)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c87c50c47bc880f140be1c4cc4f8faf68fa8e859

バイエルンがシュトゥットガルトに競り勝ち首位キープ

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ホームの大声援を受けるシュトゥットガルトは序盤から積極的なハイプレスを敢行。バイエルンのGKヤン・ゾマーにまで激しいプレッシャーをかけ、最終ラインからのビルドアップを阻みにいく。5分には左サイドの敵陣深くでボールを受けたクリス・ヒューリッヒがドリブル突破からゴール前にグランダーのクロスを供給。原口が飛び込んだが、GKゾマーの対応に阻まれシュートまで持ち込むことはできなかった。

バイエルンは12分にキミッヒの強烈なミドルシュートでゴールを脅かすと、その直後にはボックス内でボールを受けたムシアラが巧みなドリブルで相手DFを外しシュートまで持ち込む。どちらも相手守備陣の身体を張ったブロックに阻まれ、得点とはならなかったが、これ以降敵陣内でのプレー時間を増やし攻勢を強めていく。16分、シュトゥットガルトは攻め上がった伊藤がボックス手前から強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れた。

21分、右サイドでボールを受けたコマンの鋭いクロスに、後方から走り込んだゴレツカが強烈なヘディングシュートを放ったが、シュトゥットガルトのGKファビアン・ブレドロウが好セーブ。対するシュトゥットガルトは36分にチャンス。原口のプレッシングが起点となり敵陣内でボールを奪うと、スルーパスでボックス内に抜け出したサイラス・カトンパ・ムブンパが右足でシュートを放つも、GKゾマーが片手でセーブした。

試合の均衡が破れたのは39分、敵陣ボックス手前やや左寄りでボールを受けたバイエルンのセンターバック(CB)マタイス・デ・リフトがワンタッチから右足を振り抜く。強烈なシュートがGKブレドロウの手を弾きゴールネットを揺らした。バイエルンが先制に成功する。その直後には伊藤と原口が絡んだ攻撃からボックス内でムブンパがシュートを放ったが、DFのブロックに阻まれ惜しくも枠の左へ。前半はこのままバイエルンの1点リードで終了した。

後半もバイエルンが主導権を握る。巧みなパスワークでシュトゥットガルトを押し込み、人数をかけた攻撃で幾度かボックス内に侵入するが、相手守備陣の粘り強い対応に遭い追加点を奪うまでには至らず。59分にはカウンターの流れでムシアラが右サイドをドリブルで独走。ゴール前に走り込むチュポ・モティングにラストパスを送ったが、懸命に戻った原口が何とかクリアした。

迎えた62分、スコアボードを動かしたのはまたもバイエルンだった。巧みな連携で敵陣バイタルエリアに侵入すると、ミュラーのラストパスを受けたチュポ・モティングがワンタッチからゴール右下隅に流し込みネットを揺らした。チュポ・モティングの今シーズンのブンデスリーガでの10得点目となるゴールでアウェイチームが点差を広げた。

バイエルンはその後、途中出場のセルジュ・ニャブリ、サディオ・マネ、レロイ・サネらを起点に追加点を狙っていく。しかし、ホームの大声援を受けるシュトゥットガルトも集中した守備対応を見せ、決定的なシュートを打たせない。すると88分、途中出場のフアン・ホセ・ペレア・メンドーサがクロスに打点の高いヘディングシュートで合わせ、シュトゥットガルトが点差を1点に縮めた。

同点を目指すシュトゥットガルトは同点弾を目指し、攻勢を強める。後半アディショナルタイムには途中出場のタンギー・クリバリにチャンスが決定的な訪れたが、ボックス内で放たれたヘディングシュートは惜しくも枠の左へ外れた。対するバイエルンもカウンターからマネに決定機が訪れたが、伊藤がスライディングでシュートをブロックし、追加点を許さない。結局試合はこのまま1-2で終了。リードを守り切ったバイエルンがリーグ戦連勝を飾った。

次節、シュトゥットガルトは11日にアウェイでフランクフルトと、バイエルンはミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16セカンドレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦を挟み11日にホームでアウクスブルクと対戦する。
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