浦和は6日のACL決勝第2戦でアルヒラルを1―0で下し、史上3度目のアジア制覇。DFアレクサンダー・ショルツ(30)は守備の要として完封勝利に貢献した。「自分のキャリアの中で最も重要なタイトル。幸せです」。ファンから「ショレ」「シュルツ神」と愛されるデンマーク出身助っ人は、ピッチで優勝記念タオルマフラーをワイルドに頭に巻き、場内一周してサポーターに手を振った。
ショルツの夜は、これだけでは終わらなかった。優勝達成から約4時間後の24時ごろ。サポーターが集う浦和駅近くの居酒屋「酒蔵 力」に足を運んだ。店の前は多くの人でごったがえし、「ビバ、ショ~ルツ!」と応援歌の大合唱。記念撮影に応じるなど、ファンとともに優勝の喜びを分かち合った。
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ファンとともに優勝の喜びを分かち合ったショルツ
「ハッピーな気持ちや喜びをファンの皆さんとみんなで共有したかったので行ったんだ。大きな何かを勝ち取った後はエンジョイしなきゃいけません。(店の中に)スペースがなくて、ほとんど中に入れなかったので、顔をのぞかせただけだった。皆さん、ハッピーでした。力をもらったよ」
対人守備の強さ、インターセプト、攻撃参加からの得点力…。いろんな特長を併せ持つ中、ショルツの一番の武器は冷静なメンタルだと感じる。
印象的だったのは1年前だ。タイ・ブリラムに乗り込み、16日間で6連戦に臨んだ昨年4月の1次リーグ。気温35度に迫る酷暑下、ショルツは第4節の大邱(韓国)戦で開幕から4戦連続の先発出場。後半開始直後、ドリブルで持ち上がった場面で相手FWに体を抱え込まれ、まるでラグビーのようなタックルを受け、引きずられるようにピッチへ倒された。
ところが、下されたのはショルツによるファウルというまさかの判定。主審を凝視して驚きの表情を見せたが、すぐに最終ラインへ戻った。「本当は心の中で怒っていた。友達が『僕の目がかなり怒りに満ちていた目だった』とメールをくれた。でも、時には怒りをのみ込んで切り替えてプレーする必要がある」。取材エリアでは両手を体の前に組み、いつも通り律義に答えてくれた。
ピッチで相手にイラついて危険なプレーを犯す場面はほとんどない。21年夏に浦和へ加入後、鳥栖戦まで公式戦83試合連続で警告(イエローカード)を1枚も受けていないことも、その証だ。本人いわく「キャリアを通じてレッドカードをもらったのは1回だけ。それもレフェリーのミスだったと思う」。冷静沈着な“闘将”が、5大会ぶりにACLを制した立役者の1人になった。
アジア制覇から中3日で迎えたホーム・鳥栖戦。後半に2失点し、公式戦14試合ぶりの黒星を喫した。フル出場したショルツは「ダメなゲームだった。メンタル的にもちょっと疲れているところがあり、我々の判断がちょっと遅かった」と話した。
14日のG大阪戦(埼玉)はホーム3連戦の3戦目。前節は完封負けを喫しており、06年以来のJ1優勝を目指す上でターニングポイントとなる一戦となる。ショルツは「またハッピーな局面に戻れることを願っている」。体を張った守備で無失点を目指し、時には果敢にゴールを奪いに行く。浦和の街で触れ合ったサポーターと再び喜びあうために―。
♦️G大阪戦 スターティングメンバー♦️
🗓️5/14(日)
🕓16:00
📍埼スタ#urawareds #浦和レッズ #WeareREDS #Jリーグ30周年 pic.twitter.com/GMsJBgwUZI— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) May 14, 2023
コメント
Jリーグで今ダントツのCBのうちの一人
もう一人がホイブラーテン
日本のクラブを愛してくれている素晴らしい選手だね。スキルも素晴らしい。インテリジェンスな人でもある。長く居て欲しいひとだね。