
海外挑戦3年目となる2022-23シーズンに、ウニオン・ベルリンからブラウンシュバイクに期限付き移籍し、横浜F・マリノス時代を含めて自身初の2部で戦った遠藤渓太に話を訊いた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18b154012230de3208282178a0c7af029308ea85
ドイツ挑戦1年目でもあった2020-21シーズン、奥川と何やら話し込む遠藤。日本人対決はやはり楽しみなようだ

「やっぱり日本人が過去に在籍したクラブとか、日本人に対して良いイメージを持っているクラブとかは、常に欲しいと思うのかもしれません。 良い選手とか、こういう選手いるよって情報が出たら、取りに行くっていう。
それこそ、ニュルンベルクとかはずっと日本人選手がいますよね。昔、清武(弘嗣)選手など複数の選手がいましたよね(注/過去に金崎夢生、長谷部誠、久保裕也も在籍。先日に林大地の期限付き移籍も発表された)」
―日本人対決はやはり楽しみですか?
「楽しみですよ。楽しみにしていますが、日本人対決はベンチにいること多かったです。 出たのは奥川選手の時か。ビーレフェルト戦ぐらいですかね」
―試合後に喋ったりは?
「喋りますよ。達哉とかはそうです。家が近いですし。プライベートでもしょっちゅう遊んでます」
ドイツと日本のサッカーに違いはあるのか。
以前、バイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイム、アウグスブルク、デュッセルドルフでプレー経験のある宇佐美貴史にその質問をぶつけた際は、「同じ競技をやっているような感覚ではない」という衝撃的な答えが返ってきたが、遠藤の発言にも通ずる部分があった。
―日本とドイツで、サポーターの熱の違いみたいなものは感じましたか?
「圧はやっぱり全然違うなと思いますね。それこそダービーマッチとかになると、その週のサポーターの方たちの街の雰囲気を決める一戦みたいな感じだし、そこで不甲斐ない試合をして負けたチームのサポーターは、“負け犬チーム”になるし。
やっぱりその緊張感や、絶対に負けられないサポーターの気持ちは選手にも伝わるので。日本でももっと、サポーター同士のバチバチのぶつかり合いとか、応援があっていいんじゃないかなと思います」
―街の雰囲気を決めるというのは、非常に興味深いですね。1週間、同じテンションというか。
「もう本当に、その1週間の気分を賭けた一戦になります。ダービー以外の試合でも、もちろんそれぐらいの賭けるものを持って、その人たちは試合を見に来ているので。それに僕らは答えなきゃいけないと、プレッシャーを感じながらできるのはいいなと思います」
―プレースタイルはJリーグと比べてどうでしょうか。
「サッカーそのものが違うような気はしますね。よくチームメイトにも聞かれるんですよ。『日本サッカーって何が違うの?』みたいな。日本も戦術を持ってサッカーをやっていて、技術はすごく高いですし、そういう意味では、技術面は日本のほうがレベルが高いのかなと。
だけど、やっぱり戦う姿勢だったり、1個球際で負けたりしたら、戦えない選手のレッテルを貼られてしまう。他の選手からもそうだし、監督からもそうなので、本当に戦うことが大事だなとは思いますね」
―ちなみにドイツ1部、2部での違いは実感しましたか?
「エゴの強い選手のほうが1部にはいますね。私生活や練習中においても我が強い選手。そういう選手がやっぱり1部にはいるイメージです。あとはどうしようもないぐらい速くて、『こんなの止められねえじゃん』ってやつ。
2部に行って実感しましたね。割とチームメイトと仲良くなれたんですよ。エゴの強い選手があんまりいなくて、そこは差かなと思いました」
