トロサールが劇的同点弾!アーセナルがマンチェスター・シティとのPK戦の末にコミュニティーシールドを制す

カップ戦

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現地時間6日、FAコミュニティーシールド2023が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはウェンブリー・スタジアムでマンチェスター・シティと対戦した。

プレミアリーグ開幕前に行われるコミュニティーシールド。本来はリーグ王者とFAカップ王者の対戦カードとなるはずだが、シティが昨シーズン3冠を達成したことにより、リーグで2位となっていたアーセナルと対戦することとなった。

再び獲れるタイトルすべてを狙いに行くシティに対し、アーセナルは今夏、高額な移籍金を支払いライス、ハヴァーツ、ティンバーを補強して本気でタイトル獲得を目指す姿勢を見せ、この試合では注目の新加入3選手が揃って先発メンバーに名を連ねた。冨安はベンチスタート。

■試合結果
アーセナル 1(4-1)1 マン・C
■試合結果
アーセナル:トロサール(90+11分)
マンチェスター・C:パルマー(77分)

https://news.yahoo.co.jp/articles/44f9b56d1286a0f4a6eb702a6f136b23075a36c2

同点ゴールを挙げたトロサール

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立ち上がりからシティがボールを保持し、アーセナルのハイプレスを小気味のいいパスワークでかわしていく。ギュンドアンの退団、デ・ブライネがベンチスタートの中、コヴァチッチ、グリーリッシュ、ベルナルド・シウヴァを中心となりボールを支配する。

しかし、ボールは保持できるものの、なかなかシュートチャンスを作るまでに至らない。するとボールを回され守勢の続いていたアーセナルが、時間の経過とともにカウンターの機会が増えていく。25分、サリバのパスから右サイドを抜けたホワイトの折り返しをゴール前のハヴァーツが収めて反転シュートを放つも、ここはGKオルテガが足でブロック。こぼれ球をマルティネッリが右足で押し込むが、ここは後ろに手を回したストーンズが体を張ってブロックした。

さらに40分、エリア内右へのウーデゴールのパスに呼応したサカの折り返しを、ゴール前のハヴァーツがフリーで押し込む。しかし、右足でのシュートはGKオルテガの正面に飛んでしまい、決めきることができない。

互いに無得点のまま迎えた後半、先にチャンスを迎えたのはシティ。52分、右CKをストーンズが頭で合わせるも、GKラムズデールが正面ではじき返した。

シティは58分、グリーリッシュに代えてフォーデンを投入すると、64分にはハーランドとコヴァチッチを下げてデ・ブライネとパルマーを投入。一方のアーセナルも75分、マルティネッリとティンバーに代えてトロサールとティアニーを投入する。

試合が動いたのは直後の77分。自陣でボールを受けたフォーデンが巧みな反転でトーマスと入れ替わり、ドリブルで持ち上がって右サイドに展開。これは一度カットされるものの、デ・ブライネが頭で繋ぎ、エリア内右のパルマーが受ける。パルマーが左足で狙い澄ましたシュートがゴール左へと吸い込まれ、シティが長かった均衡を破った。

先制を許したアーセナルはライスに代えてエンケティアを投入すると、さらにハヴァーツとガブリエウを下げてスミス・ロウとファビオ・ヴィエイラを投入し同点ゴールを狙う。しかし、リードを奪ったシティはボール保持に余裕が生まれ、なかなかアーセナルにチャンスが生まれない。

アディショナルタイムは8分、さらにはウォーカーとトーマスが頭同士で接触するアクシデントもあり、90分を過ぎた後も10分以上プレータイムが続くと、101分にCK崩れからペナルティーエリア手前右でボールを受けたトロサールが左足を振り抜く。これがアカンジに当たってコースが変わり、ゴール右へと決まって土壇場でアーセナルが追いついた。

コミュニティーシールドは延長戦がないため、そのままPK戦に突入。デ・ブライネとロドリが失敗したシティに対し、4人連続で成功したアーセナルがシーズン最初のタイトルとなるコミュニティーシールドを制した。なお、ベンチ入りした冨安に出場機会はなかった。

プレミアリーグは11日に開幕。マンチェスター・Cはオープニングマッチを担当し、11日に敵地でバーンリーと対戦する。一方、アーセナルは12日、ホームにノッティンガム・フォレストを迎える予定だ。
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