
今夏、横浜FCからオランダ1部のNECナイメヘンに移籍した小川航基(26)が、8月13日の開幕戦から2試合連続ゴールを決める好発進を見せたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78d71dcef2d0401ccaf27d8f32dfd0d8da071241
3年後のW杯を目指して海外移籍を選択

本人が言う通り、開幕からスタメン出場を続けていた小川は第6節(9月23日)のユトレヒト戦でスタメンを外れた。
196㎝の長身FW、バス・ドスト(34)の加入が、小川の状況を難しくしたのだ。
「オレ、彼(ドスト)のことを知らなかったんですよ。デカい選手が移籍してきたな、くらいで(笑)。ただ、彼が最初に途中出場した試合で、アップで肩を回し始めただけでスタンドが沸いた。聞けば元オランダ代表で得点王になったこともあるって。そこで初めて、強力なライバルが来たと認識しました」
小川は自らを奮い立たせるように、「勝負はここから」と繰り返した。
「オランダには移籍できましたが、すべてが簡単にいくとは思っていないです。誰しも浮き沈みがあって、一直線に成長するわけではない。だから、ベンチスタートになった悔しさはあっても一喜一憂はしていません。FWはわかりやすくゴールという結果が残る。
出場時間より、シーズンが終わったときに何点取れているかが重要。コンディションは悪くないですし、この調子を落とさずにやっていきたい。これからの期間をどう捉えるかが大事なことは、プロとして8年目だし、わかっているつもり。人として、選手としての真の価値が問われるのはここから。『このチームでいちばん点を取れるのは小川だ』というところを見せていければと思っています」
プロ入りから6季所属したジュビロ磐田では’20年に自己最多(当時)の9ゴールを挙げるも、翌年は1ゴールに沈み、東京五輪も落選。だが、’22年に意を決して移籍したJ2の横浜FCで26ゴールを挙げ得点王&MVPに輝くと、J1に昇格した’23年も15節までに6ゴールを挙げる活躍でNECへの移籍を勝ち取った。
好調が続く森保ジャパンではメンバーが固まりつつある。だが、CFは浅野拓磨(28)、古橋亨梧(28)、上田綺世(25)らと駒は揃っていても、絶対的な選手がいない数少ないポジションである。今後、メンバーに割って入っていくチャンスは十分に残されている。
「もちろん、そのためにここに来ました。代表メンバーのほとんどが欧州のトップクラブでやっている選手。普段からプレー強度の高いなかで戦っているからこそ、国際試合でも戦えるのかなと感じます。僕はまだ代表には入れていないですが、やれる自信はあるし、一番点を取れるのは自分だと信じています」
