
グループリーグの戦いぶりについては、やはりイラクに敗北を喫したことが大きなインパクトを残し、ネガティブな論調が多い。イギリスの日刊紙『The Guardian』は、「大きなサッカーの才能は日出ずる国と静かな朝の国(韓国)にあると考えられていたが、開幕前の明らかな優勝候補だった日本と韓国は問題を抱えている」と表現し、日本のファーストラウンドを以下のように振り返っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5129b6199f3fe1ed1569cac9fcd7dc1e6423827a
グループステージでは苦戦を強いられた日本。決勝トーナメントに入り強さを見せつけられるか

ヨルダンと韓国による首位争いが展開されてきたグループEで、最終節に逆転でトップ通過を決めたバーレーンとの対戦について、久保建英が所属するレアル・ソシエダの地元メディア『noticias de Gipuzkoa』紙は「日本がロックアウトラウンドの初戦では手頃な相手と対戦することになる」「久保を擁する日本は、非常に有利な立場から試合をスタートできるだろう」と、日本にとっては好都合だったと見ている。
グループリーグ終了後の日本の優勝確率を19.3%と算出し、相変わらず候補筆頭に挙げているデータ専門サイト『Opta』は、準々決勝進出の確率は77.6%と、バーレーンとの実力差を指摘。また、アメリカの総合スポーツ誌『Sports Illustrated』は、「日本は優勝の最有力候補であり、水曜日の試合ではバーレーンを圧倒する」「通算対戦成績では8勝2敗と大きくリードし、アジアカップでは史上最多4回のタイトルを獲得しており、最終的には日本が強すぎることが証明されるだろう」と予想するも、同時に以下のようにも続けた。
「グループステージでの日本にとって最大の問題は守備であり、各試合で1失点以上、ベトナムとイラクには2点を献上している。対してバーレーンは、ここまでの全試合でそれぞれ得点を挙げており(各1点)、危なっかしい日本の4バック相手にゴールネットを揺らしたとしても驚かないだろう」
スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「過去4度の優勝者を誇る日本だが、今大会のグループリーグでは幾度も手こずり、グループDの2位に甘んじだ。しかし、彼らは最終戦インドネシア戦での3-1の勝利で、船を少し安定させたようだ」と、ここまでの日本の歩みを総括し、続いて今後の展望やバーレーンに対しても言及した。
「インドネシア戦でスタメンに加わった数人の選手が、それまでの日本の課題に対する解決策となる可能性がある。2ゴールを挙げた上田綺世は今後、日本の攻撃の中心として期待されるだろうし、また中盤の旗手怜央や堂安律なども、バーレーンの守備陣を打破するのに重要な存在となるかもしれない。一方、バーレーンは3位から最終節に逆転でグループEの首位に浮上するという素晴らしい活躍を見せた。その名声はあまり高くないものの、彼らはサムライブルーに対して厳しい試練を提供するだろう」
インドネシアの日刊紙『KOMPAS』は、決勝トーナメントを展望する中で、「大会を制するチームは、ゴールを量産するかどうかよりも、中盤のクオリティと最終ラインの回復力によって決まるだろう」と指摘。日本の課題とされる部分とかぶっているが、しっかりと修正を施した上で、前評判通りの結果をサムライブルーは収めることができるか。
