
1月31日に一部メディアが伊東の性加害に関する疑惑を報じた。伊東は31日のバーレーン代表戦には出場せず、1日の練習に当初は参加する予定だったが、広報担当者は「ホテルに残ってコンディション調整することになった」と説明。日本時間1日19時半には、「本日(1日)付でチームを離れることを決定」と発表されたが、同2日未明にそれが白紙に戻ることをJFAが再度発表している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5451fdd4833a3540c679c7b85ae6f5513dcdb9f7
伊東は「しっかり自分はやりたい(プレーしたい)」という意思

1日にJFAが伊東の離脱を発表した後、選手たちからは伊東を残してほしいという意見が出たという。田嶋会長は「選手たちの熱い思い、そういう中で(伊東とともに)継続して戦いたいという気持ちがあったことは聞いています」と述べたが、情報を集めて検討する時間を作るために、2日未明に離脱という決断を一旦白紙に戻した。
田嶋会長は伊東本人とも直接話す場を設け、伊東は「しっかり自分はやりたい(プレーしたい)」という意思を示したという。山本昌邦ナショナルチームダイレクターも1日未明にカタール・ドーハで取材に応じ、「伊東選手を残す方向で改めて調整するということになります」とコメントしており、この時点ではチーム残留の可能性を探っていたものとみられる。
その後、2日朝から専門家や協会幹部が集まり、検討会が行われた。田嶋会長は「チームを取り巻く環境が騒がしいことが想定される。サッカーに集中できる環境をJFAとしては作る必要がある」と話し、協会として離脱という最終的な決定を下した。
ドーハで活動しているチームは選手たちの意見も吸い上げたうえで「伊東をチームの残す可能性」を模索したものの、JFAは弁護士やマーケティング責任者も交えた検討会を経て離脱させるという結論を下したことになる。二転三転するような形になったのは、そういった経緯が背景にあった。
田嶋会長は会見の終わりに「二転三転したことについてはお詫び申し上げます」と述べた上で、「我々は代表チームがどうあるべきかを考えていきたい」と話して会見を締めくくった。
