
アロンソの手腕が抜群なのは言うまでもないが、クラブのマネージング・ディレクターを務めるシモン・ロルフェス氏は3年前の時点からチーム力に手応えを感じていたという。
というのも、レヴァークーゼンは2021-22シーズンにブンデスリーガ3位に入っている。リーグ戦で80ゴールを奪うなど攻撃陣が好調で、当時も24ゴールを挙げたFWパトリック・シック、現在10番を背負うMFフロリアン・ヴィルツ、ボランチとして大きく評価を伸ばしたMFロベルト・アンドリッヒなど、現チームの主力もいた。
彼らをビッグクラブに引き抜かれることもなく、レヴァークーゼンは続く2022-23シーズンへ突入。しかし、続くシーズンのレヴァークーゼンは開幕から9試合で1勝しか出来ない苦しいスタートを切った。『ESPN』によると、ロルフェス氏はこのスタートに驚いたと振り返る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/29856b745cdff46a73e0fe9fb2dddda84afe5ecc
今季のブンデスリーガを制したレヴァークーゼン
ブンデスリーガ制覇に繋がった21-22シーズンの躍進 レヴァークーゼンのロルフェスMDが語る3年間 – https://t.co/W1lod01JtP pic.twitter.com/aW12NgMd6w
— theWORLD(ザ・ワールド)編集部 (@theWORLD_JPN) April 18, 2024
クラブは早い段階で指揮官ジェラルド・セオアネを諦め、監督交代へと動いた。そこで目をつけたのがレアル・ソシエダのBチームで経験を積んでいたアロンソだ。ロルフェス氏はアロンソ側と話し合ってすぐに手応えを感じたようだ。
「話し合いを経て、考えは決まった。我々は彼に関してかなり良い情報を持っていたんだ。彼がどんなスタイルでプレイするのか、それが我々の選手たちにどのようにフィットするか、彼の性格はどうかなどね。それが彼との話し合いで確認できた」
アロンソは2022年10月よりレヴァークーゼンの指揮官に就任し、1年半でチームをブンデスリーガの頂点へと導いてみせた。2021-22シーズンの主力を残せていたこと、そしてDFアレハンドロ・グリマルド、FWヴィクター・ボニフェイスら昨夏に獲得した新戦力補強が軒並みヒットしたこと、それをまとめ上げたアロンソの手腕と、数年かけた強化策が実を結んだのだ。
