今季コパ・ベスト8で282回目のマドリーダービーが実現(通算成績はマドリーが144勝、アトレティコ69勝となっている)。レアル・マドリーにとってはスペイン・スーパーカップでのバルセロナ戦完敗から復調を期する一戦であり、アトレティコにとっては実質的に今季唯一残っているタイトルを獲得するために勝ちたい一戦だ。
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決勝ゴールを決めたベンゼマ
リードを得たアトレティコはその後、“逆に”ボールを保持してレアル・マドリーの反撃を許さず。レアル・マドリーはハイプレスを仕掛けられず、全体が間延びしたことでクロース&モドリッチのゲームメイクが緩慢なものとなった。かてて加えて40分過ぎにはメンディが負傷して、アンチェロッティ監督は交代でセバジョスを投入。アンカーだったカマヴィンガをメンディの代わりの左サイドバックに据え、クロースをアンカー、インサイドハーフをセバジョス&モドリッチとしている。
迎えた後半、序盤はレアル・マドリーがアトレティコ陣地に乗り込み同点を目指す。58分にはベンゼマがペナルティーアークからゴールをうかがったが、このシュートはGKオブラクに止められ、こぼれ球に詰めたヴィニシウスはボールを押し込むではなくコントロールを優先したことが裏目に出てしまった。
シメオネ監督は63分に1枚目の交代カードを切り、モラタをヴィツェルを投入。ユヴェントス時代、ベルナベウでレアル・マドリーをCL敗退に追い込んだことがあるモラタは、同クラブのサポーターから辛辣なブーイングを浴びせられながらベンチへと下がった。対してアンチェロッティ監督は69分に2枚目のカードを切り、バルベルデをロドリゴに代えている。
その後ゴールに近づいたのはアトレティコ。73分、グリーズマンが直接フリーキックから放ったシュートはクルトワの好セーブに阻まれ、また直後のCKからはヴィツェルがオーバーヘッドキックを見せたが、これは枠を外れている。
シメオネ監督は74分にレマル&コレアをメンフィス&カラスコに代え、一方のアンチェロッティ監督はクロースを下げてアセンシオをピッチに立たせる。そして79分、再びスコアが動いた。動かしたのはレアル・マドリー、ロドリゴのゴラッソだった。ロドリゴはピッチ中央、ゴールまで35メートルはある位置からドリブルを開始し、ヴィツェル、次にエルモーソを抜き去ってペナルティーエリア内に侵入。アトレティコのさらなるDF2枚を前に、シュートを打つとして利き足(右)的には不利なエリア内左に突破を仕掛けると、“父親”モドリッチよろしく、意表を突く右足アウトサイドのシュートでオブラクを破っている。
同点に追いつかれたシメオネ監督はデ・ポール、コケをサウール、コンドグビアに代える。終盤はグリーズマン、メンフィスとアトレティコがチャンスを迎えたが決め切れず、結局試合は延長戦に突入することになった。
延長戦前半はレアル・マドリーがボールを保持して試合を進め、グリーズマンをパブロ・バリオスに代えたことで早々に6枚目のカードを切ったアトレティコは自陣に追いやられる。99分にはカマヴィンガを倒したサビッチが2枚目のイエローカードで退場となり、マドリーが数的優位に立った。
10人のアトレティコ相手に攻勢を仕掛け続けるレアル・マドリーは、103分に逆転弾を記録。ナチョのスルーパスからアセンシオが右サイドを突破してグラウンダーのクロス。ヴィニシウスが蹴り損ねたボールがファーまで流れると、そこに位置していたベンゼマが枠内に押し込んだ。ベンゼマはカタール・ワールドカップの中断明けから7試合7得点の好調ぶり。
延長戦後半、レアル・マドリーはアトレティコにボールを譲って自陣に引く。必要以上に引いてしまい数的不利のアトレティコにヒヤリとする場面もつくられたが、121分に速攻からヴィニシウスがチーム3点目を決めてダメ押し。ホームチームがダービーを制して、準決勝に駒を進めている。
コメント
レアルファン「シメオネ残ってくれ!!」の大合唱で草
今シーズンのアトレティコ弱すぎ