遠藤に関しては16日、イギリスメディア『BBC』や『アスレティック』など複数のメディアによってリヴァプール行きへ近づいていることが報じられていた。既に正式オファーが提示されており、交渉はスムーズに進展。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は1600万ポンド(約30億円)程度で、ボーナスなどを含めると総額2100万ポンド(約39億円)まで上昇する可能性があるという。個人およびクラブ間で合意に達しており、遠藤はメディカルチェックのためにリヴァプールへ向かったと伝えられている。
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遠藤の決断に理解を示したヘーネス監督
一方、2021-22シーズンからはキャプテンを務め、4シーズンにわたって主力として活躍してきた遠藤の退団はチームにとって大きな痛手だろう。ヘーネス監督は「クラブから見れば、我々は経済面で悪くない取引をしている」と前置きしつつも「スポーツ的な観点からは、もちろんワクワクしない出来事だ」と遠藤の退団を嘆いた。「ワタルは1人のサッカー選手としてだけでなく、人間的にも重要な存在だ。彼は我々のキャプテンなのだから。このクラブがブンデスリーガに戻ってきた2020-21シーズン以降、彼は全102試合中99試合に出場したんだ。彼はどんな重要な場面であろうと常にピッチにいた」と話し、遠藤がチームに与えた影響を説明している。
だが、ヘーネス監督は「とはいえ、嘆き続けるつもりはない。繰り返すが、スポーツ的な観点で彼の不在は非常に残念だ。しかし、短期的にはそれを補う自信がある。このチームは強力なのだから、今は内部で解決できる可能性もあるだろう」と前を向いた。遠藤の後釜確保に急ぐことは否定しつつも「長期的な面で言うならば、クラブは彼の後任を探すことになる」と明かした。
既にシュトゥットガルトの2023-24シーズンは幕を上げており、遠藤はキャプテンマークを巻いてDFBポカール1回戦のTSGバーリンゲン戦にフル出場。敵陣でのインターセプトから中央を割って入ってゴールも挙げており、4-0の大勝に貢献していた。