レアル・マドリードから今季、ラヨ・マハダオンダへの期限付き移籍した「ピピ」ことMF中井卓大(19)が、新天地で公式戦デビューした。
1-1で迎えた後半37分にピッチに投入された。中盤ダイヤモンドの4-4-2の左サイドハーフに入り、攻撃時は左サイドを起点にボールのつなぎ役を務めてチームメートとうまく連携した。試合後、日刊スポーツの単独インタビューに応じた。
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スペイン3部ラヨ・マハダオンダでデビューした中井卓大
「10分、そしてアディショナルタイムが4分でしたよね。まだチームに入って2週間しか経っていないので、プレシーズンはカスティージャ戦の1試合しか出れなかったですし、先週はコンディションの問題でまだ試合に出れなかったので、今回は後半の10分だけでしたが、だんだんコンディションが戻ってきて10分出させてもらったのでとてもうれしいです。感想としてはうれしいし、これからもっと試合に出られるようにやっていきたいですね」
-コンディション不良はケガによるものか?
「そうではありません。チームが決まるまでが長引いてしまって、いろいろなチームからオファーがあったんですが、最終的にレンタル移籍(期限付き移籍)でラヨ・マハダオンダに決まってからも1週間くらいいろいろあって練習ができず、カスティージャとの試合の週にやっと練習できることになりました。プレシーズンはカスティージャでは練習できずに1人でやっていたので、カスティージャの横のレンタル組の選手たちと練習をやらせてもらいました。2カ月くらいプレシーズンはチームでできていなかったので、加入後、コンディション的にもチームメートと比べるとまだ遅い感じというか、ちょっとまだ衰えているなという感じがありました」
「また昨シーズン、カスティージャであまり試合に絡めなくて、試合に出てなんぼなのに出られなかったので、そこもコンディションが落ちていたのかなとは思いますけど。今は徐々に練習とか試合を重ねてコンディションを整えて、これからもっと出場して活躍できたらなと思っています」
-Rマハダオンダへの期限付き移籍を決めた理由は
「まず、監督と会長が僕のことを気に入ってくれていて、欲しいって言ってくれました。いろんな人に話を聞くと、監督のサッカーがレアル・マドリードと似ていて、ショートパス、ティキ・タカのサッカーなのが決め手だったというのがあります。もちろん拠点を変えずにマドリードというのもあるので、引っ越しもせず拠点も同じで環境も変わらず、ということでマハダオンダに決めたってのもありますね」
-他にオファーがあったクラブは?
「3部のチームだとサバデルとか、コルドバ、クルトゥラル・レオネサとかいろいろあって。他の国だとポルトガルとか、オランダ、ベルギーのチームからもオファーがありましたし、それこそ日本のJ1のチームからもオファーもありました。またラ・リーガのBチームからもいっぱいオファーを頂いて、セビリアとかマジョルカ、ベティス、バレンシア、エスパニョール、グラナダとかいろいろあって。どのチームも良かったんですけど、やっぱり昨シーズン出られなかったカスティージャと同じ3部リーグのチームでやりたかったので。マハダオンダがいいサッカーをするというのを聞いていましたし、実際に試合を観に行ったらめちゃくちゃいいサッカーをしていて。人もいいし、拠点も環境も変わらなかったので決めました」
-チームの雰囲気について
「一言で言うと“最高”です。みんな本当に優しくて。キーパーが17歳で最年少、僕がその次に若いんですが、ベテランの選手たちがみんな優しくて、かわいがってくれてますね。練習とか試合で彼らからいろんなことを学べたらと思っています」
-Rマハダオンダでのポジションは?
「ポジションは8番の位置ですね。ミッドフィルダー。今日は4-4-2の真ん中の4がロンボ(ダイヤモンド型)でその左側でした。
-そのポジションで監督に求められていることは?
「点とかではないです。どちらかというとボールをもらいに行ってボールを失わず前に。“ボールを失うな”っていうのはよく言われていますし、あとできれば前にというのはあります。ゲームメーカーとしてゲームを作っていく役割なんですけど、それもやりながら、プラスで点があったら一番いいのかなと思っています」
-一番好きなポジションは
「一番やりたいのがそこの8番のポジションです。左のミッドフィルダーです。いつものシステムは4-3-3なんですが、今日だけ4-4-2を試してみた感じです」
-来月20歳の誕生日を迎える中での今季の目標は
「やっぱり今季の目標は、昨シーズン試合に出られなかった分、たくさん試合に絡んで、スタメンでも、もちろんベンチスタートからでも自分らしいプレーをして、自分の全力を出し、今シーズンは試合に出るのは当たり前として、ゴール、点にこだわりたいなと思っていて、2桁ゴールできたらいいなと思っています」