ベリンガム、先制ヘッドでイングランドを勝利に導く。セルビアは猛攻も実らず1点に泣く

前回大会、決勝でPK戦の末にイタリア敗れ、涙をのんだイングランドは今大会、優勝候補の一角に挙げられている。当然、相手のマークはきつくなっているはずだが、重要な初戦で勝利を手にしてみせた。

先制点は13分。チームのエースが作って決めた。敵陣中央でボールを持ったベリンガムが、右サイドバックのウォーカーに展開。ウォーカーが間髪入れずに送ったスルーパスに反応したサカが右サイド深い位置からクロスを送ると、一連の攻撃の起点になったベリンガムがゴール前に飛び込んでヘッド。DFジブコビッチの死角から勢いよく走り込み、欲しかった先制ゴールをつかみ取った。

前半早々に1点をリードしたイングランドだったが、その後は相手の堅い守備の前に攻めの形を作れなくなっていく。とくに後半はセルビアの攻撃を受ける時間も長くなった。

引き締まった展開となる中、終盤にイングランドは途中出場のボーウェンの右クロスにケインが飛び込み、惜しいシュートを放ったが、セルビアのGKライコビッチの鋭い反応にあってネットは揺らせず。一方、セルビアも何度か決定機を迎えたが、イングランドの守護神ピックフォードの好守もあってゴールをスコアできなかった。

試合はそのまま1－0で終了。EURO初優勝を目指すイングランドが難敵セルビアとの初戦をしぶとくものにした。