イングランドが2大会連続のベスト4進出!…サカが値千金の同点弾、PK戦で“難敵”スイス撃破

ユーロ
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EURO2024・準々決勝が6日に行われ、イングランド代表とスイス代表が対戦した。

ハリー・ケインやジュード・ベリンガム、フィル・フォーデンら超豪華なスカッドを擁し、今大会の優勝候補筆頭との呼び声も高いイングランド代表。低調なパフォーマンスが続きながらもグループCを1勝2分で首位通過し、ラウンド16ではスロバキア代表と対戦した。前半に先制される苦しい試合展開となるも、後半終了間際にベリンガムがオーバーヘッドでネットを揺らすと、延長前半にはケインが決勝点をマーク。2-1で競り勝ち、2大会連続のベスト8へと駒を進めている。

対するスイス代表はグループAを1勝2分の2位で通過。グループステージ第3戦では開催国のドイツ代表を敗戦寸前まで追い込むと、ラウンド16ではイタリア代表を圧倒。前回大会王者を2-0で下し、2大会連続のベスト8進出を決めた。タレント力こそ他の強豪国にやや劣るものの、戦術の完成度や組織力の高さから今大会のダークホースに推す声も挙がっている。2試合連続で前回ファイナリストを撃破し、史上初のベスト4進出を決めることはできるだろうか。

【スコア】
イングランド代表 1-1(PK:5-4) スイス代表
【得点者】
0-1 75分 ブリール・エンボロ(スイス代表)
1-1 80分 ブカヨ・サカ(イングランド代表)

https://news.yahoo.co.jp/articles/73a3eef2c4d7c46d1a98f5dd623aaa5fd6a42b1b

同点ゴールを決めたイングランド代表のサカ



互いに3-4-2-1のシステムを採用し臨んだ一戦は、序盤から拮抗した展開が続く。イングランドは守備時にマンツーマン気味のプレスをかけつつ、攻撃時には右ウイングバック(WB)のブカヨ・サカや右シャドーのフォーデンが積極的にボールを引き出しチャンスをうかがう。決定機こそ作れないものの、スイスに思ったようなビルドアップをさせず、ボールを保持しながら優位に試合を進めていく。

イングランドはコビー・メイヌーとデクラン・ライスが中盤で起点を作りつつ、サカやベリンガムの仕掛けで何度かゴール前に迫っていくが、最終局面では相手守備陣を崩し切ることができず。対するスイスはマヌエル・アカンジやグラニト・ジャカが時間を作り、30分過ぎにかけてマイボールの時間を増やす。45分、サカが対峙したDF2人を振り切りボックス内へ侵入し、マイナスの折り返しにメイヌーが合わせたが、ジャカの体を張ったブロックに阻まれ、シュートを枠に飛ばすことができなかった。前半はこのままスコアレスで終了する。

後半に入るとスイスが徐々に敵陣内でのプレー時間を増やしていき、ジャカの縦パスやリカルド・ロドリゲスの正確なクロスからブリール・エンボロがシュートを放つなど、ゴール前に迫る場面を作る。迎えた75分、相手を押し込んだ状態でボールを回すと、ファビアン・シェアのパスでボックス内右に抜け出したダン・ンドイがグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドに詰めたエンボロが倒れ込みながら押し込み、先制に成功した。

1点ビハインドとなったイングランドは78分に3枚替えを敢行し、コール・パルマー、エベレチ・エゼ、ルーク・ショーを投入する。するとその直後、ボックス右角付近でボールを受けたサカがカットインから左足を一閃。強烈なシュートが左ポストを叩いてネットを揺らし、あっという間に追い付いた。その後は互いにサイド攻撃を起点にチャンスを作るも勝ち越し点は奪えず。1-1のまま後半が終了し、試合は延長戦に突入した。

95分、クロスのこぼれ球を拾ったライスが強烈なミドルシュートを放つも、枠の右隅へ飛んだ一撃はスイスのGKヤン・ゾマーがスーパーセーブ。その後もイングランドがやや押し気味に試合を進めながらも、延長前半は互いにネットを揺らせぬまま終了する。117分、途中投入のジェルダン・シャチリが右CKから直接ゴールを狙うも右ポストを直撃。2分後にはゼキ・アムドゥニが枠内に強烈なシュートを飛ばしたが、GKジョーダン・ピックフォードがセーブした。

試合はこのままPK戦に突入。1人目のアカンジがGKピックフォードにセーブされたスイスに対し、イングランドは5人全員が成功。PK戦を制したイングランドが2大会連続のベスト4進出を決めた。

イングランドは現地時間10日の準決勝でオランダ代表と対戦する。

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