「ミトマの話で持ちきり」「アイツ、一体何者!?」プレミア強豪がア然も…三笘薫「手応え? 全然感じてない」ワケ

三笘薫

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カタールW杯日本代表26人が決まった。過去最高となる20人が欧州クラブ在籍となる中で、各国で戦う選手たちはどんな評価を受けているのか。“現地のガチでリアルな評価”を随時追っていく。

「アイツ、一体何者なんだ!?」

10月8日に行われたブライトン戦後、トッテナムの控え室ではそんな会話があちこちで飛び交っていた。

話題の中心はブライトンのMF三笘薫。ウェールズ代表DFベン・デイビスが「すごく良い選手。本当に驚いた」と舌を巻けば、デンマーク代表MFピエール=エミル・ホイビェアも「マークするのがすごく嫌だった。ミトマの話で持ちきりだった」と明かした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7cd557b88902cf6ddea6236286ae8cd897c9f3cb

三笘は、プレミアでの現状に満足していない

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各国代表選手が揃うトッテナムの選手にとっても、三笘が放ったインパクトはまさに強烈だった。

この試合で三笘は後半22分から途中交代で出場し、得意のドリブルでトッテナムを大いに苦しめた。

投入後すぐに敵3人に囲まれた状況からドリブルを仕掛け、ホイビェアとアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロを一気に抜き去る。3人目のイングランド代表DFエリック・ダイアーもかわそうとしたところでタッチが大きくなり、シュートまで持っていけなかったが、鋭いドリブルでブライトンサポーターを沸かせた。

プレーの直後、スタジアムでは「Mitoma!!」のチャントが盛大に鳴り響いた。

その他の場面でも、ドリブルでもう一度仕掛けたり、左サイドからのカットインでシュートを打ったりと、抜群の存在感を示した。それまでブライトンはトッテナムの分厚い守備に苦しみチャンスを作れずにいたが、三笘の途中出場で試合の流れを大きく変えることができた。最終的にチームは0-1で敗れはしたが、25歳のアタッカーは「ジョーカー」として鮮烈な印象を残したのである。

その日本代表アタッカーに、強豪トッテナムの選手たちは手を焼いた。

世界最高峰のプレミアリーグであっても、三笘の個人能力、特にドリブル突破は脅威でしかない。試合前のミーティングで多少の情報を耳に入れていたであろうが、実際のピッチで対峙する三笘の怖さは、事前の情報を大きく上回っていたようだ。

それだけではない。右足首の怪我から復帰したばかりのチェルシー戦(10月29日)でも、ドリブルから初アシストをマークした。相手がプレミア戦士であっても、三笘は強力な武器になる──。開幕から3カ月が経過したプレミアリーグで、三笘は着実に存在価値を高めているのだ。

興味深いのは、三笘がここまで一貫してプレミアでの現状に満足していないことだ。相手選手の反応とは、実に対照的なのである。

活躍したトッテナム戦後も「トップ4を目指すチームを相手に手応えを感じたか?」の問いに、「後半で相手の強度が落ちていた状態だったので、これぐらいはできないといけない。最後こういうところでゴールを決め切るのが自分の役割なので物足りない」と冷静に振り返った。

別の試合でも、似たようなやり取りが続いた。

途中出場でイングランド代表DFキーラン・トリッピアーをドリブルでぶっちぎったニューカッスル戦(8月13日)でも、厳しい自己評価は変わらなかった。「相手はイングランド代表で、守備に定評がある。マッチアップを制して自信につながったのでは?」と聞くと、このように控えめに話した。

「相手は日差しの強いところで前半からやっていたので、相当疲れていたと思う。その状態なら自分が勝たないといけない」

国内リーグで初めて先発し、アシストをマークして4-1の勝利に貢献したチェルシー戦を終えた後も「手応え?  全然感じてない。アシストは付きましたけど、そこまで良いプレーも多くなかった。フィジカル的にも結構きつい中でやっていた」と語り、最後まで笑顔を見せなかった。

反対に三笘の口をついて出てくるのは、「もっと、もっと」、「毎回が勝負」、「さらに上がっていける」、「結果を出さないといけない」といった高みを目指す言葉である。チームの勝利に重きを置き、まるで孤高のサムライのように自身の可能性を追求している。それが三笘だ。

一歩一歩、前に進んでいる三笘だが、約3週間前に予想外のアクシデントに見舞われた。10月14日のブレントフォード戦で相手選手と激しくぶつかり、右足首を痛めた。試合後は患部を悪化させないようにと、大事をとってプロテクターをつけて松葉杖姿でスタジアムを後にした。厳しい表情でバスに乗り込む三笘を目撃したときは、W杯に影響が出るのではと最悪のケースが筆者の頭をよぎった。

しかし、翌日に行われた診察の結果は「足首の捻挫で10~15日の離脱」。「W杯に間に合う」とドクターに告げられると、三笘はホッと胸をなでおろしたという。

約2週間後のチェルシー戦で実戦復帰を果たしたものの、チームの全体練習に復帰できたのは試合のわずか2日前だった。本人が「全然100%ではない」とチェルシー戦後に語ったように、コンディションはまだまだ万全ではない。プレミアリーグの試合が続き、11月20日にはW杯が開幕する。自身の状態をいかに上げていくか。

そこに今、三笘は全身全霊を注いでいる。

W杯開幕を前に、日本代表でも挑戦が続いている。

日本代表の9月シリーズでは、途中交代で出場したアメリカ戦でゴールを決めたものの、先発したエクアドル戦では結果を残せなかった。

後半に投入されたアメリカ戦では長い距離をドリブルで突っ走って鮮やかにネットを揺らし、ゴールの結果で周囲の期待に応えた。一方で、本人が目指すスタメンに抜擢されたエクアドル戦では良い形からチャンスを作れず、不完全燃焼に終わった。

その結果、三笘はジョーカーとして起用すべきとの意見は、日本国内では定説になったような印象を受ける。相手が疲れてくる試合終盤で、流れを変える切り札の役割を期待する声は大きい。

だが、本人は日本代表のために戦うことが「一番大事」と強調しながらも、スタメンを「まだ諦めていない」と語る。W杯まで残り3試合となったイングランドでの戦い、そしてW杯直前の強化試合カナダ戦(11月17日)で最大のアピールをするつもりだ。

11月1日、三笘は順当にカタールW杯を戦う日本代表のメンバーに選ばれた。「初めてのW杯になるので興奮している。厳しい組に入ったが、ゴールで日本代表に貢献したい」と、4年に一度の祭典に向けて抱負を語った。

さらに、グループリーグ初戦のドイツ戦が鍵を握るとも続ける。

「すごく厳しい戦いになると思います。本当に初戦を勝つか、負けるかですごく変わってくるのがW杯なので、まずはドイツ戦にすべてを懸ける。タフですけど、こういうところを勝ち抜くところに意味がある」

もちろん、グループリーグの先も視野に入っている。「日本代表にとって、W杯で何をもって成功と言えるのか」との問いには、「ベスト8以上行ったら成功じゃないですか」。ドイツ、スペイン、コスタリカと同組になったグループリーグを突破し、ここまで日本代表が成し遂げていない決勝トーナメント1回戦の壁を打ち破ることが目標になると力を込めた。

果たして、三笘はカタールの地でどんなプレーを見せてくれるのだろうか。トッテナムの選手たちを唸らせた切れ味鋭いドリブル突破を武器に、W杯で特大のインパクトを放つことができれば、日本代表にも明るい道が見えてくるはずだ。

三笘にはW杯で世界を驚かせてほしい。

次節、ブライトンはウルブスと対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    控室の声をどうやって拾ったんや?メディアは控室入れるの?

  2. 名無し より:

    足首の状態が少しでも良くなるよう祈ってるわ
    日本人すらも驚かせてほしい

  3. 名無し より:

    >>1記事の冒頭で、デイビスとホイビュアから得た試合後のコメントとして”三笘が厄介だった””控え室は三笘の話で持ちきりだった”という事を書いてるやん
    記事は何も見てないの?

  4. 名無し より:

    安心しろベスト8行くから

  5. 名無し より:

    ドリブルだけでなく、周りが見えているから状況判断が素晴らしいよね
    代表もスタメンで使ったほうがいい

  6. 名無し より:

    ベルギー(レンタル)からのプレミアだもんな。そりゃどこのチームもノーマークだろ。本人としてはもっと得点関与したいだろうけどマークがキツくなってケガしなきゃいいな。

  7. 名無し より:

    ここにある動画見たけどやっぱり相手からしたら鋭くかつ強引に切り込んでくるこのドリブル嫌だろうな。これが通じなかったのはブラジルとの強化試合のミリトンくらいだもんな。頼もしいわ。

  8. 名無し より:

    >>7
    すーぐ選手褒めるフリして森保叩きしたがる
    何も関係無い記事なのに
    頭おかしいんか?

  9. 名無し より:

    あれだけインパクトのある突破できる選手なんて珍しいから当然だな
    監督交代でようやくレギュラー掴めそうだけど、あれだけ毎度毎度見せ場作るなら普通にレギュラーになるのも当然
    久保伊東三苫が揃ってる状況は異常だ
    本番では三苫久保伊東揃い踏みもあるかもしれない

  10. 名無し より:

    なーんか不思議なドリブルをする。他の誰かのドリブルに似てるって表現出来たらいいんだけど、何か不思議。

  11. 名無し より:

    >>9
    代表の話が出てるのだから関係ないことはないだろう。頭おかしいのはブーメラン

  12. 名無し より:

    この話はホィビェア経由でドイツ代表、スペイン代表にも伝わってしまってるだろうな

  13. 名無し より:

    >>2
    チェルシー戦スタメンでアシストしてたし足首はもう大丈夫でしょ

  14. 名無し より:

    >>12
    横からだけど君のほうがやばいよ

  15. 名無し より:

    >>11
    外国人がアダマとシルバを合わせた感じって言ってたな
    日本人が例えられるとき高確率で出てくる名前がシルバ
    彼も日本の血を引いてるし、生物的な神秘を感じるわ
    一体何が日本人特有のボールタッチたらしめてるんだろう

  16. 名無し より:

    ドイツはブラジル杯、キャンプ地建設にブラジルに15億掛けて施設作るくらいの国
    スカウティングも数十人のチームケルンがいるし、J時代の映像もとっくの昔に確認して丸裸です
    プレミアで活躍して気づかれるとかそんなレベルではない
    もちろん日本もスカウティングは優秀だけどね

  17. 名無し より:

    >>11
    よく言われるのはネイマールかな
    本人も参考にしてると言ってるし、静止からの加速は南米っぽいよね

  18. 名無し より:

    >>15
    9と15やばい人だ…

  19. 名無し より:

    >>9
    フリじゃなくて選手のことはきちんと褒めてるだろ
    お前は監督から壺でも買ってんのかな?

  20. 名無し より:

    タキはこんなインパクト残せた事ないんだ

  21. 名無し より:

    宮市に見た夢を再び・・・かな
    宮市はもっと直線的で速かったからタイプは違うけど

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