
前日にレアル・マドリーが第13節ラージョ・バジェカーノ戦を2-3で落とし、首位に浮上したバルセロナ。この試合に勝利すれば首位を維持したままワールドカップの中断期間を迎えられる。チャビ監督はGKテア・シュテーゲン、DFバルデ、クリステンセン、マルコス・アロンソ、ジョルディ・アルバ、MFペドリ、ブスケツ、デ・ヨング、FWデンベレ、レヴァンドフスキ、フェラン・トーレスを先発させた。
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バルセロナ、オサスナに逆転勝利で首位のままW杯中断期間へ

いきなり失点を許したバルセロナは、焦りを体現するような性急なプレーに終始。オサスナの規律の取れたプレスを前に攻めあぐね、ペドリらのパスはレヴァンドフスキに通らない。すると30分、そのレヴァンドフスキがダビド・ガルシアとの競り合いの際に顔面に打撃を加え、2枚目のイエローカードで退場となった。数的不利となったバルセロナは、それでも45分にF・トーレスがネットを揺らす場面があったものの、これはオフサイドの判定で取り消しに。結局、1点ビハインドの試合を折り返している。
なお前半終了直後には、このオサスナ戦が現役最後の試合となるピケ(ベンチスタート)が、ヒル・マンサーノ主審に執拗に抗議をして退場処分に。ハーフタイムに、ある意味“らしい形”で現役生活を終えることになった。ピケはこれがラ・リーガ通算8回目の退場で、グアルディオラ監督、ストイチコフ氏が保持するバルセロナのクラブ記録に並んでいる。
後半、バルセロナは10人ながら48分にスコアをタイに戻す。J・アルバの折り返しを起点にして、ペナルティーエリア内に入り込んだペドリが右足のシュートでネットを揺らした。同点とした後は、前半と比べてリスクを抑えながら相手の急所を突くような戦いぶりを披露。チャビ監督は74分、クリステンセンをガビに代え、さらに78分にはF・トーレスとデンベレ(この日は存在感乏しく…)を下げてアンス・ファティとハフィーニャをピッチに立たせている。
そして86分、バルセロナがついに逆転弾を決めた。デ・ヨングのロングボールからハフィーニャが最終ラインを抜け出すと、ゴール前まだ浅い位置からヘディングシュート。曲線を描くボールは、不用意に飛び出したGKアイトール・フェルナンデスの頭上を越えて枠内に収まっている。数的不利ながらスコアをひっくり返したバルセロナは、オサスナの反撃を凌ぎ切り、1点差のまま試合終了のホイッスルを聞いた。アウェーチームにとっては地獄とも形容される難所エル・サダールから、勝ち点3を持ち帰っている。