板倉にとって今回のワールドカップ出場は悲願だった。所属クラブのボルシアMGで定位置を確保し、良い状態でシーズンを過ごしていたものの、9月12日に行われたトレーニングで左ひざを負傷。左ひざ内側側副じん帯の部分断裂と診断された。一時はワールドカップ出場も危ぶまれたが、保存療法を選択し、11日に行われたブンデスリーガ第15節のドルトムント戦で約2カ月ぶりに戦列復帰。そのまま代表チームに合流すると、17日に行われたカナダ代表との国際親善試合ではスタメン入りし、65分ほどプレーした。
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大ケガを乗り越えて自身初のW杯に臨む板倉滉
初戦の相手はブラジル大会の王者であるドイツ代表だ。日本代表は守備に回る時間も少なくないと予想されるが、板倉自身も「明日の試合展開はある程度予想はできていますし、それを踏まえた上でチーム内での話もできている」と発言。守備的な選手として、どのように後ろから効果的な攻撃に繋げていくのか。板倉自身のイメージを語っている。
「奪った後の1本目のパスというのはすごく大事になってくる。そのボールを前の選手に良い状態でつなげると、良いチャンスを作れると思っているので。みんながその意識を持っていると思います。あとは奪ったボールをどれだけ丁寧に、マイボールにできるか。もちろん、カウンター狙いと言うのはありますけど、自分たちでボールを持つ時間というのは作りたいと思っていて。そこの奪った後のボールという部分は1つ大事になってくるのかなと思います」
「前の選手の良い動き出しを逃したくないなとも思っています。やはり、ドイツ相手に良いチャンスを作れる回数も少ないと思うので。そのチャンスをできるだけ逃さないように、クオリティとスピード感を持ったパスで繋いでいければ」
無失点の時間を続けることもドイツ撃破のために重要なポイントだ。「なるべく無失点の状態を続けることで、相手も焦れてくると思う」と話す板倉は、最終ラインに入った場合、「DFラインが最後のところでしっかり守り切る」と、試合を優位に進めるために求められる役割を語る。思い出すのは8月27日に行われたブンデスリーガ第4節のバイエルン戦。板倉所属のボルシアMGは“絶対王者”バイエルンに19本ものシュートを打たれながら、板倉やスイス代表GKヤン・ゾマーの活躍もあり、1-1のドローに持ち込んだ。ドイツ代表の選手が多数在籍するバイエルンを抑えた経験は、板倉自身もドイツ代表戦に繋がってくると感じている。
「間違いなくバイエルン戦は明日の試合に活きてくると思います。やはりあの時も、今まであまり経験したことのないスピード感とクオリティを実際に90分間通して感じられた。ある程度、そのスピード感というのは想定できています。あとは本当に集中を切らさず、最後まで体を張って守り抜くということが大事になってくると思います」
スコアレスの時間が続く中、試合がセットプレーで動くケースも少なくない。それはドイツ代表にも言えることで、板倉も「ドイツもセットプレーは強烈ですし、そこでやらせないのはもちろん大事になってくる」と話す。「逆に、僕たちもセットプレーでチャンスがあれば、そこで点を取れたらチームを楽にできると思うので」と続けると、「“ここぞ”で決めたいですね、明日は。それは常に狙いながらやっていきたいです」と意気込んだ。
大ケガを乗り越えて自身初の“夢舞台”へ。「いつも通りやることが自分のパフォーマンスに繋がる」と話した板倉は、積み上げてきた自信を胸にワールドカップのピッチに立つことを強調した。
「もちろん、緊張もすると思います。良い緊張感で、それを楽しみながらやりたいなという思いはありますけど、あくまでもベースとしてはいつも通り入るということが大事かなと思っています」
コメント
笑顔でW杯迎えられて良かった
まずはドイツ戦絶対勝とう!
正直縦に早いドイツ相手に今の吉田は怖いから板倉冨安でいってほしいんだけどなあ…まあ長友と一緒で吉田もビッグマッチバフかかる選手だから親善試合の時とは別人になるだろうけど、やっぱ心配よな。
前の選手の良い動き出しを逃したくない
浅野のゴールはまさにこれやったね