W杯連覇を目指すフランス代表は開幕から2連勝で既に決勝トーナメント進出が確定。この試合で引き分け以上の成績を収めるとグループD首位通過が決まる。一方のチュニジア代表はここまで1分1敗の勝ち点「1」・得失点差「-1」でグループD最下位に低迷。決勝トーナメント進出のためにはフランス代表に勝利した上で、他会場の結果を待つ必要がある。
チュニジア代表は0-1で敗れた前節のオーストラリア代表戦からスタメンを6人変更。背番号「10」を背負うワフビ・ハズリら5選手が今大会初先発を飾っている。対するフランス代表は決勝トーナメントの戦いを見据えて主力選手を温存。エドゥアルド・カマヴィンガやキングスレイ・コマン、ランダル・コロ・ムアニらが先発に名を連ねた。
【スコア】
チュニジア代表 1-0 フランス代表
【得点者】
1-0 58分 ワフビ・ハズリ(チュニジア代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bcd4851e08a7ee4695d0ca2221a7934ec9ed5b0
チュニジア代表がフランス代表を撃破も決勝T進出は叶わず
前半の半ばにかけてはフランス代表も落ち着いてボールを保持できるようになり、敵陣内でのプレー時間を増やしていく。25分には自陣でのボール奪取からカウンターを発動。オーレリアン・チュアメニからユスフ・フォファナへと繋ぎ、最後はボックス内でスルーパスを受けたコマンが左足でシュートを放ったが、惜しくも枠の左に外れた。
その後はチュニジア代表がやや優勢に試合を進める。強固な守備ブロックと効果的なプレスでフランス代表の攻撃を阻み、前線のハズリを起点にシュートチャンスをうかがってく。35分には相手DFのクリアボールを拾ったハズリがボックス手前中央から左足で強烈なシュートを放つ。ボールは枠を捉えたが、フランス代表GKスティーヴ・マンダンダのセーブに阻まれた。
落ち着いてボールを回すシーンもあったフランス代表だが、相手チームの集中した守備に苦しみ、シュートまで持ち込めない展開が続く。一方のチュニジア代表は終盤にかけて何度か相手ゴールに迫るシーンを作るも、得点を奪うまでには至らず。前半はこのままスコアレスで終了した。
58分、遂に試合の均衡が破れる。ピッチ中央でボールを奪取したエリス・スキリが素早く前方のハズリにパス。ボールを受けたハズリが相手DFに囲まれながらもドリブルで中央を持ち運び、最後はボックス中央から左足でゴール右下隅に流し込んだ。試合を優位に進めていたチュニジア代表が先制に成功した。
ビハインドを負ったフランス代表は次々と選手交代を敢行。アドリアン・ラビオやキリアン・エンバペ、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレら攻撃的な選手を投入し状況の打開を図る。ボール保持率を高め、攻勢を強めるフランス代表だが、なかなか決定的なチャンスを作れないまま時計の針が進んでいく。
89分、ボックス内でボールをキープしたエンバペが鋭い切り返しから右足で強烈なシュートを放つも、相手GKの好セーブに阻まれ得点ならず。その直後にはコロ・ムアニがボックス手前から際どいミドルシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠の右へ外れた。90+8分には左サイドからのクロスのこぼれ球をグリーズマンが蹴り込みゴールネットを揺らしたが、オンフィールドレビューの結果、オフサイドがあったとして得点は取り消しとなった。
試合はこのまま1-0で終了。チュニジア代表は今大会初白星を挙げたものの、同時刻開催の一戦でオーストラリア代表がデンマーク代表に勝利し、勝ち点を「6」に伸ばしたため、無念のグループステージ敗退となった。一方、初黒星を喫したフランス代表は勝ち点でオーストラリア代表と並んだものの、得失点差で上回りグループD首位通過を決めた。
コメント
「どうしても勝ち点3が欲しいというゲームということでもなかった。もちろん勝ち点3は欲しいけれど、リスクを背負って取りに行ったわけではない」
こういう試合の事だぞ。
ドラマやな、フランスとしては決勝リーグ行きが決まって消化試合だけど。
フランスを倒したんだしこれで母国に帰ってもそこまでネガティブに言われないだろう。
フランスの優勝は無いな