https://news.yahoo.co.jp/articles/63a01c67849467587254fbeae85e7384886f16a1
シントトロイデンの次期監督候補にも浮上
6日には続投オファーを受けた場合の対応について「もっと成長したいという思いと、日本サッカーに貢献したいという思いはある。流れに沿っていきたい」と話した。そこから一歩踏み込んだ。
会見に同席した田嶋幸三会長(65)は次期監督人事について「技術委員会で議論し、その後、会長と数人と技術委員長で議論し、理事会に諮ることになる」と手順を説明し「ここで(名前を)出すことはない」と話した。ただ逆転勝利を収めたドイツ、スペイン戦の積極的な采配への評価は高く、同会長はドーハで「(次期監督の)候補の一人だ」と話していた。
一方で森保監督は海外でも評価されている。複数の関係者によると、冨安健洋や鎌田大地らを世界トップクラブに送り出した日本人の“登竜門クラブ”シントトロイデンが熱視線を送っており、23~24年シーズンから指揮を託す可能性があるという。
同クラブは17年11月に日本企業の「DMM」が経営権を獲得。07~17年にFC東京でGMなどを務めた立石敬之氏がCEOに就任した。立石氏と森保監督は旧知の仲。広島監督を退任した17年には、FC東京に招へいする動きもあった。
過去には藤田俊哉氏や霜田正浩氏ら多くの日本人が欧州クラブでの指揮を目指し、指導者ライセンス問題の壁に阻まれた。欧州で指揮を執るために必要なUEFAプロライセンスとJリーグで必要なS級指導者ライセンスには互換性がなく断念せざるを得なかった。
だが19年にUEFAコーチングサミットで一定レベルにあるリーグで5年以上の監督経験を有する者、かつ結果を残した監督はUEFAプロライセンスへの書き換えができる方針に変更。語学力テストや書類審査は必要だが、現J1横浜のケビン・マスカット監督が20年にオーストラリア1部メルボルンVからシントトロイデン監督に就任した際は同様の手順で行われた。
森保監督は広島を5年半指揮。J1リーグで3度の優勝を果たし、W杯でも強豪撃破の実績がある。UEFAプロライセンス発行に大きな障害はない。
森保監督は「欧州へ勉強に行くことも考えていた」と海外挑戦も示唆していた。