
史上3カ国目の連覇を掲げて大会に臨んでいるフランス代表は、大会一番乗りで決勝トーナメント進出を決めた。最終的にはグループDを2勝1分で通過すると、決勝トーナメント1回戦ではポーランド代表を圧倒し、3-1での勝利を飾った。準々決勝ではイングランド代表との激闘を2-1で制して、2大会連続のベスト4進出。60年ぶりの連覇まで残り2勝となっている。一方、モロッコ代表はグループFを2勝1分で首位通過すると、決勝トーナメント1回戦ではPK戦の末にスペイン代表を撃破。準々決勝ではユセフ・エン・ネシリの得点を守り切ってポルトガル代表に1-0で勝利し、アフリカ勢初となるベスト4進出を果たしていた。ここまで1失点と強固な守備、そして鋭い攻撃を武器に決勝進出を狙う。
フランス代表は準々決勝からスターティングメンバーを2名変更。体調不良の影響で前日練習を欠席していたアドリアン・ラビオ、ダヨ・ウパメカノが先発を外れ、イブライマ・コナテとユスフ・フォファナがスタメンで起用された。一方、モロッコ代表も2名を変更。ノゼア・マズラウィが先発に復帰し、5バックが予想される布陣を組んでいる。
【スコア】
フランス代表 2-0 モロッコ代表
【得点者】
1-0 5分 テオ・エルナンデス(フランス代表)
2-0 79分 ランダル・コロ・ムアニ(フランス代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5fdd9c1e1391012261ae312a1ae2ab56f970f8f
ワールドカップ決勝戦はアルゼンチンvsフランスに

1点ビハインドとなったモロッコ代表は10分、左サイドのパス回しから前進すると、ボックス手前からアゼディン・ウナヒが強烈なミドルシュート。この一撃はGKウーゴ・ロリスに弾き出された。17分には背後からのロングボール1本でオリヴィエ・ジルーが最終ラインの裏に抜け出すと、そのまま左足でフィニッシュ。強烈なシュートはポストを直撃した。
その後はモロッコ代表が良い形でゴールに迫り続ける時間が続くも、21分にアクシデント。負傷を押して出場していたロマン・サイスがプレー続行不可能に。キャプテンマークはハキム・ツィエクに受け渡された。44分には右コーナーキックから、ジャワド・エル・ヤミクがオーバーヘッドシュート。遂にこじ開けたかと思える一撃は、惜しくもポストに嫌われる。前半はこのままフランス代表の1点リードで終了した。
後半に入っても試合の様相は変わらない。54分にはスルーパスに抜け出したヤヒア・アティヤット・アッラーがペナルティエリア左に侵入し、相手DFのタイミングをずらして中央へ送るも、最後はコナテにクリアされる。こぼれ球を拾ったソフィアン・アムラバトがミドルシュートを狙うも、シュートは枠を外れた。
モロッコ代表がなかなか仕留めきれずにいると、試合が終盤に差し掛かったタイミングでフランス代表攻撃陣が牙を剥く。中央からボールを持ち運んだフォファナがエンバペに繋ぐと、華麗なターンで前を向き、左のマルクス・テュラムを使う。テュラムは相手を引きつけてマイナスに折り返すと、エンバペは細かいタッチでボックス内に侵入。DFの間を割って入ってファーサイドへ送ると、最後はランダル・コロ・ムアニが押し込んだ。フランス代表が大きな大きな追加点を記録している。
最後まで猛攻を続けて決定機を作り続けたモロッコ代表だったが、フランス代表の守備陣を破れない。試合はこのままタイムアップを迎えた。勝利したフランス代表は、1958年スウェーデン大会と1962年チリ大会でブラジル代表が成し遂げて以来、60年ぶりの大会連覇まで残り1勝となっている。一方、モロッコ代表の冒険はここで終焉を迎えることに。90分間を通して幾度となく好機を作り出したが、1点が遠かった。