新年早々、プレミアリーグの“ビッグマッチ”が実現する。今季ここまで上位に食い込めていないチェルシーは、前節のノッティンガム・フォレスト戦を1-1のドローで終えており、再び上位陣に勝ち点を離されている。一方、マンチェスター・Cも前節のエヴァートン戦は1-1の引き分けで終了。今節は首位を走るアーセナルが引き分けたため、マンチェスター・Cにとっては勝ち点を縮めるチャンスだ。クラブ史上初のプレミアリーグ3連覇に向けて、2試合連続で白星を逃すことは許されない。
チェルシーは前節からスターティングメンバーを2名変更。中盤にはマテオ・コヴァチッチがFIFAワールドカップカタール2022終了後は初のスタメンに名を連ね、ハキム・ツィエクはプレミアリーグに限定すると8月30日に行われた第5節サウサンプトン戦以来のスタメン入りとなった。一方、マンチェスター・Cは前節から4名を入れ替え。W杯期間に戦列復帰を果たしたカイル・ウォーカーを筆頭に、フィル・フォーデンやイルカイ・ギュンドアンらが先発に入っている。
【スコア】
チェルシー 0-1 マンチェスター・C
【得点者】
0-1 63分 リヤド・マフレズ(マンチェスター・C)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa319fe56ab0b3661aae10179fb1a0b05c9507d9
途中出場からゴールを決めたマフレズ
序盤こそマンチェスター・Cがボールを保持する展開となるも、チェルシーの中央を通させない守備の前になかなかフィニッシュまで持ち込めない。すると徐々にチェルシーも攻撃に出る時間を増やしていき、24分にはツィエク、チュクエメカがシュートを狙った。44分にはカイ・ハフェルツからのパスを左サイドで受けたチュクエメカがカットインから右足を振り抜く。相手に当たってコースが変わった一撃はニアポストを直撃した。
一方、マンチェスター・Cは45分、この日は右ウイングのような立ち位置に入っているジョアン・カンセロが、ボックス右で深い切り返しからシュートを狙うも、DFのブロックに阻まれた。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入ると完全に試合の流れはマンチェスター・Cに傾いていく。51分には左コーナーキックをショートで繋ぎ、ケヴィン・デ・ブライネのクロスボールをネイサン・アケが合わせる。ファーサイドから狙ったヘディングシュートはポストを叩いた。52分にはデ・ブライネがフィニッシュまで持ち込むも、GKケパ・アリサバラガに阻まれる。
均衡が破れたのは63分。マンチェスター・Cは右サイドで起点を作ってから中央へと繋いでいくと、デ・ブライネのパスからペナルティエリア左のジャック・グリーリッシュが低い弾道のクロスボールを送る。最後はファーサイドに走り込んだリヤド・マフレズが押し込んだ。途中出場した2選手が躍動し、マンチェスター・Cが先手を取っている。
その後もマンチェスター・Cが押し込みながらチェルシーがカウンターを狙う構図となったが、これ以上スコアは動かない。試合はこのままタイムアップを迎えた。マンチェスター・Cはプレミアリーグ2試合ぶりの白星を掴み、首位を走るアーセナルとの勝ち点差を「5」に縮めることに成功。一方、チェルシーは消化試合数に差こそあれど、今節終了時点では10位に沈むこととなった。