ホームで36分までに2点を先取されるも、44分にフォラリン・バロガンがPKで1点を返すと、51分にカモリ・ドゥンビアの虚を突いたミドルで同点とする。そして61分、伊東純也が右サイドから中央に切れ込んで入れたクロスが相手選手に当たって軌道が変わると、これに反応したバロガンが至近距離で合わせてついに逆転。さらにその3分後、三たびバロガンがゴール前に走り込みながらライナー性の縦パスをダイレクトボレーで叩く美技でダメを押した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7edf8a483572e8e06adfa6f8146ec87ab735651e
ロリアン戦で逆転勝利に貢献した伊東。攻守にアグレッシブな動きを見せた
そのような29歳の背番号39について、リーグアンの公式サイトはランスの逆転ゴールの場面に言及し、「傑出した日本代表ウインガーは、トレードマークであるクロスを魔法のようにくり出すかと思われたが、土壇場で相手DFに阻まれた。しかし、(ボールの軌道が変わったところで)バロガンが至近距離からシュートを放ってゴールネットを揺らし、ランスにこの試合最初のリードをもたらした」と綴った。
現地メディアの報道では、日刊紙『ouest france』が伊東によって創出された56分の好機を、「何というフライトだろう! 右サイドからの伊東の“崇高”なクロスが孤独なバロガンを見つけ出した」と報じ、サッカー専門サイト『Football.fr』も「伊東が長距離から放った素晴らしいクロスは、相手DFが寄せていたにもかかわらず、バロガンにぴったり合った。しかしこれに驚いたのか、イングランド人ストライカーの至近距離からのシュートは枠を外れた」と振り返っている。
同じくサッカー専門サイトの『SO FOOT』は、1959年9月のロベール・ベラール以来となる21歳以下での初ハットトリックを達成し、キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)を抜いて得点ランキングの首位(14点)に立ったバロガンのプレーを振り返る中、61分のゴールの場面で「彼の位置取りのセンスの良さは、伊東の良い仕事を有効にし、右足で自身2点目のゴールを決めた」と報じた。