
イタリアの大手紙『Gazzetta dello Sport』は6月24日、セリエA王者のナポリがレアル・ソシエダの久保建英に関心を寄せていると報じた。メキシコ代表FWイルビング・ロサーノが退団する場合に備えているという。
これを受けて、少々ざわついているのが久保の古巣であるレアル・マドリー寄りのメディアだ。日本代表MFは昨夏にマドリーからソシエダへ完全移籍をしたが、マドリーは他クラブからオファーが来た場合の優先交渉権、そして移籍した場合は移籍金の半分を手にする権利を持っている。つまり、まだ影響力を残しているわけだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19052415233f80bb461a077587fe2c5b92ea050b
セリエA王者のナポリが注視しているという久保

マドリーの専門メディア『Planeta Realmadrid』は「クボは数日以内に移籍の可能性。レアル・マドリーに緊急の電話」と題した記事を掲載。「日本人選手の移籍が実現すればマドリーに多額の資金を残す可能性がある」と伝えた。
同メディアは優先交渉権に触れたうえで、「ソシエダが2000万か3000万ユーロで彼を売却した場合、レアル・マドリーは50%を受け取ることになる。現金を稼ぎ、クラブ経済の緩衝材としては十分な額だ。マドリーの運営は円満に行われている」と主張。こう続けている。
「日本人には(ビジネス的な)市場があり、そのクオリティを年々示しているが、それでもベルナベウでプレーするには十分ではない。だが、彼の若さは刺激的であり、おそらくいつか我々はマドリーで楽しむ姿を見られるだろう」
ただ、久保自身は来シーズンはソシエダに残ると宣言している。チャンピオンズリーグに出場できるうえ、イマノル・アルグアシル監督やチームメイト、ファンからの信頼も得ており、移籍する理由が見当たらない。
